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新型コロナ・パンデミックの中でのレスキュー活動

 ご無沙汰しています!!

1月末にブログをお休みした直後、
新型肺炎コロナウイルス(COVID19)で世界が騒がしくなり、
アメリカでも一気に感染が広がって、
たくさんの方から心配していただいていました、ありがたいです!

個別にお返事をしておりましたが、
ブログでも報告させてもらいますねー。


アメリカは広いので新型コロナの感染率や規制も
地域差が大きいと思います。

ウチの住んでいるメリーランド州は、
NY州から近いということもあり、
3月の半ばから外出制限が始まり、
外出禁止、マスク着装義務、ソーシャルディスタンスなどの規制が,
現在も実施されています。

メリーランド州での感染者数は今日現在で4万1千人、
亡くなった方が2000人ほどですかね。
【参照】https://coronavirus.maryland.gov/

大体1日で1000人前後の感染者数が確認されていて、
これでも州全体で見るとピークは過ぎたそうで、
メリーランド州では先週から一部規制緩和が行われていますが、
ウチの住んでいる自治体ではまだ解除されていません。
友人や近所の方も数名感染していて、コロナは身近にあるなーと思っています。

でも我が家はもともと夫婦二人でこじんまりと暮らしてるので、
買い物などで不自由はあっても、ストレスや心配事は特別ないんですよね。
(気にかけて頂くのが申し訳ないほど、以前とまったく変わりません笑)

ただ新型コロナウイルスの影響で、
犬猫レスキューはどのように変化したかと一言で表現すると、

めっちゃ忙しいです!!

NYのパンデミックよりちょっと前、
西海岸で感染が広がり始めた頃から、
東海岸では様々な理由でペットを手放す方が増えました。
(経済的な理由やペットからコロナに感染したら嫌だという人も)

またシェルター(保健所)もこれから増加する収容数を見込んで、
早い段階で収容動物を提携している犬猫レスキュー団体に移譲しはじめました。

保護動物の移送はESSENTIAL VOLUNTEERに含まれているので、
外出禁止中でも活動そのものはOK。
でも搬送にはコロナ対策の細やかなルールが敷かれていたり、
規制で入れない州は迂回や、州境で犬猫の引き渡しをしました。

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物差しでソーシャルディスタンスを測る搬送コーディネーターさん笑。
(左は遠距離を担当する搬送ボラさん、ごくろうさまです)

ほんとこの2か月は普段の2倍近い動物の搬送をしました。
でも自宅待機やリモートワークで一時預かりボラさんが増えたのも幸いし、
すべての犬猫をシェルターから引き出せました!!

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我が家でも9か月ぶりにフォスター犬。
新型コロナウイルスで倒産したパピーミルから保護しました。

以前からアメリカの動物福祉/レスキュー活動は地域差があります。

コロナの外出禁止やリモートワークのおかげで、
里親希望者が増えている州もあるそうですが、
ウチの住んでいる地域では、
里親希望よりも捨てられるペットの数が多くて、
シェルターなどでは無料の医療手当やペットフードの支援も始まりました。

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多くの飼い主さんにサポートが届くようにニュースでも支援の周知。

そして外出禁止中もスラム街でのフィーディングは
「地域猫の生命維持のために必要な最低限度の活動」と言う名目で、
レター(許可証)をもらって今までどおり入っています。

いつも一緒に入っているキャロルの自治体は外出禁止が厳しく、
まだボルチモアに来れないので今はソロで活動中、一人はつまらん。
活動後にいつも二人で行ってたレストランもずっと閉まっています。
【関連記事】TNRやフィーディングの後は

そしてこのスラム街のある郵便番号がボルチモアで一番、
感染者数の増加傾向が大きいと言うことで、
スラム街の入口にあるパーキングエリアに、
ドライブスルーでPCR検査が受けれる仮設テントが設けられました。

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医師の診断書&所定の症状がないと検査は受けれません。

感染拡大の理由はスラム街に入っていれば分かります。
廃墟に住んでいる人達は相変わらず外で排せつしてるし、
モチロン水が止まってるから手も洗ってないやろうしねぇ。

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市営/公共サービスも最低限度に縮小されていて、
投棄ゴミもここ数か月回収されていません。

あとみんな「コロナって何?」ってカンジなんですよね。
警察が見回ってない時は人の賑わいも普段通り、
マスクやソーシャルディスタンスなんて守られてないし、
見る限り、ドラッグの売買やギャングの集会もいつも通りです。

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教会や政府からの配食のある日は人出が多く、露店も出てます。
(この写真はパンデミック前のものです)

コロナに対する「よくわからないものへの恐怖心」
このスラム街では特別なものではありません。

殺人や犯罪が日常のこの街では、
どの瞬間を切り取っても、
「明日はどうなるかわからない」場所なので、
そういう意味ではウチや住人の方は、
不安や恐怖心が日常化&鈍化しているのかも知れません。

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署内で感染者が増えたのでお巡りさんも人手不足、あまり見かけません。
そして刑務所では集団感染防止で受刑者の方が釈放されています。
ボルチモアでは経済や失業率と同じように犯罪増加も懸念されています。

猫は新型コロナと関係なく、新顔猫たちも増えているし、
春のお産シーズンも通年通り&もう終わりつつあります。

餌やりの活動は普段と変わりませんが、
シェルターや獣医さんのサービスが規制&縮小されているので、
保護やTNRと言った活動はその影響をモロに受けています。

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顔を負傷した猫。

怪我が深いためか警戒心が強く、逃がしてしまいました。
アニマルコントロールに連絡したら、
コロナで業務内容が縮小&人手不足で保護できないとのこと。
引き続きほかのボラさんと手分けして行方を捜しています。

今はAgriculture department (農務省?)からのお達しで、
不妊去勢が出来ない=TNRは禁止されているので、
妊娠猫を見つけても確認&見守るしかできません。
また状況が落ち着いたら親子で保護するからね。

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母猫が足を負傷していたのでこの子は保護しました。
怪我は治りましたが手術ができるまで保護して、
子猫はのちのち里親さんを探します。

そして夫が病院勤務と言うこともあり、
犬猫のレスキュー活動と並行して、
地元病院へのマスクボランティアも始めました。

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1週間で30枚ほどの手作りマスクを寄付しています。

メリーランド州の病院では病床数は足りていて、
医療崩壊はしていないそうですが、
PPE(Personal Protective Equipment)と呼ばれる
医療用具(マスク・グローブ・防護服など)が不足しています。

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スクボランティアはまだまだ続きそうなので
屋根裏の倉庫をミシン部屋に。

このボランティアで毎日マスクを作りまくってたら、
めっちゃ裁縫の腕が上がり、
このパンデミック下でできるレスキュー活動の資金集めとして、
友人のペットストアでも手作りマスクの販売をさせてもらっています。

例年、たくさんの寄付が集められるレスキュー関係のイベント
軒並み中止&春以降も取りやめになっているので、ほんと助かる!!

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ペットストア用にも1週間で30枚のマスクを作ってます。

ウチの大学は100%オンラインなので授業やテスト&課題も、
新型コロナウイルスの影響を受けずに通常通り。

レスキュー活動と大学で元々キャパオーバーぎみやったところに、
マスクボランティアにも手を出しているので、
コロナの間中は前よりもバタバターっと毎日が過ぎていきます。

ウチをよく知る家族や友人は、
「こんな時でも止まれん性分はサメ(回遊魚)と同じやな」
と呆れながらもウチの活動を献身的に支えてくれています、感謝。

それではブログでの報告が遅れまして申し訳ありません。

この新型コロナウイルスのパンデミックを転機とし、
いろんなことが一掃された後には、
以前より安全で平和な世界になる事を願います。

8月のTNR活動報告

 8月のTNR/Feeding(給餌)活動の報告です。

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7月の活動報告でもお伝えしていた通り、
ほかのNPO団体さんと試験的にTNR活動をするお話が進んでいます!

その団体さんは野菜や果物、花の育て方を住人の方に教えたり、
子どもたちに自然に触れる機会を作って情操教育をしていて、

「No Jail Go College(刑務所ではなく大学に行こう)」をスローガンに、
ウチと同じスラム街で活動をされています。

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政府から土地を借りてビニールハウスを作っています

この団体の母体は大きな病院で、
メリーランド州のさまざまなスラム街で農場を展開していて、
中にはヤギや鶏などを飼育している大規模な農場もあるそう。

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解体された家の跡地で野菜作りを子どもたちと

その農場でネズミ捕りをしてくれる猫が必要だということで、
ウチらが捕まえた家猫になれない猫たちを去勢し、
バーンキャットとしてこの団体さんの農場に送ることに。

ただ話を聞いていると、
団体職員の方の多くが猫の扱いを知らないため、

試験的に同じスラムにある農場で始めてみて、
上手くいったらほかの農場にも、
バーンキャットを派遣することになりました!!

そして地元住人の餌やりさんも少しづつ増えてきました!

ちょっと前までご自身でも、
野良猫を捕まえては不妊手術をされていたそうで、
家の前には人馴れした野良ニャン(去勢済)が常駐しています。
毎月フロントラインもしてもらっているそうです^-^
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猫の皮膚病に感染してから活動中は手袋をはめています☆

こうして地元の人とのネットワークを強めて、
虐待や虐殺から猫や犬を守ることを目的にしています。

動物レスキューは犬猫だけが相手ではありません。
やはり人とのつながりやコミュニケーションも大事やと思うので、
ウチは人も好きで、動物と同じように大切やし、
これからも繋がりを広げていければと思います。

そして
ホームスティで来ていたえりちゃんも見学に来てくれました!


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「日本では見ない光景なので正直、驚きました」

と話していたえりちゃん。

さまざまな社会問題に動物レスキューを通じて関われないか、
世の中にはいろんな境遇や価値観や背景のある人がいて、
こっちが無条件に受容していかないと前進しない問題があることを、

体感してもらえたんじゃないかなぁと思います。

あと、様々な理由でフィーディングがむつかしくなった餌場が2か所。

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解体工事が始まって近づけなくなった餌場

ここは作業員の方に「餌をあげていいよ」と許可をもらっていますが、
廃材が多く、猫にも安全じゃないので餌場を近くに移動しました。

新しい餌場は屋根や雨除けのない場所だったので、
フタつきの衣装ケースを給餌スタンドに代用しました。

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穴をあけた衣装ケースの中に餌を入れ雨風をしのぎます。

この衣装ケースは以前、
外猫の
越冬用シェルターにしていたものをリサイクルしました☆

もうひとつの近づけなくなった餌場は、
猫が急激に減少した
気になる餌場

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8月の半ばに餌場の真ん前に車が捨てられ、
いつしか車の中に人が住むようになり、

ちょっとよくわからないので距離を置いています。

たぶん市が車を撤去したら人もいなくなると思うので、
様子を見ながら近くの空き家で餌やりを続けています。

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壁に板を立てかけてその下に餌を置いています

8月の活動はこんな感じですが、
直近の9月の活動では新顔猫を何匹か見かけました。


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この子は人から距離を取りますが、
しぐさから元飼い猫の捨て猫だと思います。


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この黒猫は子猫4匹を従えていました。

実は今週末から研修で1か月ほどアメリカを離れるので、
その間、TNR活動ができません。

猫たちのことがとても気がかりですが、
どうか妊娠だけはしませんように、猫たち頼むよー!!


地域猫/給餌活動の地域で猫虐殺

地域猫の給餌メンバー
「最近、人慣れしている猫が減ってきたね」
と話をしていた矢先のことです。

給餌を手伝ってくれている地元住人さんからで、
「頭を割られた猫の亡骸が放置されていた」と。

「少なくとも10匹は殺されたんじゃ」

モチロン、住人さんはすぐに
アニマルコントロールと言う動物虐待を扱う機関に連絡し、
早急な対応を求めました。 

でもここは猫どころか1日に1度は殺人事件が起こる街。
アニマルコントロールの動きは決して迅速とは言い難く、
背中を突っつきまくった結果がこれ・・・。

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「アニマルコントロールは猫の虐殺を大目に見ないわよ」
(byつたない文字で手書き)

ウチもこの地に移住して9年目、
この町の事情もよくよく判るんです・・・・。

「動物虐待で刑務所に入れてもせいぜい2カ月、
そんなんで更生もしないし、 出てきたら繰り返すだけ」

「いつも満杯の刑務所に動物虐待ごときで
スペースを減らせない」

「ここの住人は犯罪や刑務所にいたことなんて当たり前の人ばかり。
小学校に通ってたのと同じ感覚なのに、反省や更生は望めない」

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先日の給餌も銃撃で道路が閉鎖に、日常です。

レスキュー活動をしていても減らない動物虐待、
減らせない犯罪者、作れない更生のチャンス。

何度その現実に憤りを感じたかわかんない 。

「それでも動物と人が好きやなー」
と結局いきつく&地道な活動への決意の再確認。 

その後、ネットでもこの猫虐待が取り上げられ、
アニマルコントロールの張り紙も味のある手書きから、
懸賞金を付けた犯人追跡へ! 

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モチロン、犯人への警告の意味合いが90%ですが、
ここで猫虐待があった事実が公になる事、
犯罪に目を光らせる住民のモチベーションが上がること、
しいては地域の安全に繋がることに期待 です!

数日前、日本でも川に猫を流して死なせた事件が話題になりましたね。
(産経ニュース:猫を川に流した男性、任意聴取

動物虐待を減らすためには処罰もありますが、
それよりもやはり虐待を根絶させるには
子どもの教育に博愛精神を育成するプログラムを取り入れること、
罪を犯した人を更生させるプログラムを確立させること。

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小規模ですがウチらがやってるエデュケーションイベント

今回の猫虐待もそうですが、
やはり野良猫や犬の放し飼い、闘犬の多い地域は
人に危害を加える犯罪も多いです。


動物が好きな方から異論があるかもしれませんが、
これらのプログラムに動物を取り入れることはすごく有効じゃないかと思います。
(参考:アメリカの刑務所で実施されている動物を使った更生プログラム

そしてそれらの犯罪者の方が社会復帰するチャンスを与え、支えられる
懐の深い社会が必然のように思います。

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シューティングのあった夕方の空にかかったラッキーレインボー(二重虹)!
晴れない空はないのだ~~☆

「猫を殺して…対象が女の子に」連続通り魔の17才少年

※テレ朝ニュースより
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220116039.html


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※動画ニュースは上記URLより見れますー

千葉や埼玉の女子中学生らに対する殺人未遂で逮捕された
連続通り魔の17歳の少年。

少年の自宅からは遊び半分で殺した猫の死骸が2匹発見されました。

「遊びのつもりで猫を殺していたら 、対象が女の子に変わった」

と少年は供述しています。

動物犯罪を軽視することは
日本でも多発している猟奇犯罪を野放しにするのと同じです。
※少年による動物虐待から救出された猫ニャンの記事
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-6.html


地域猫などで野良猫を管理することは、
地元も安全や衛生も向上させることに繋がります。
海外でも地域猫活動により地元住人の付き合いが密になり、
犯罪地域の防犯率が挙がると実績を認められていますー。

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※アメリカ危険地帯での地域猫活動
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-77.html

また刑務所や少年院で保健所収容動物を使って実施される
ドッグトレーニングのプラグラムも
受刑者の再犯率を低下させるのに一役買っています。
※関連記事
http://dearpaws.blog.fc2.com/?q=%E5%88%91%E5%8B%99%E6%89%80

キャプチャ 
写真提供:K9Buddies

日本でも地域猫活動が広まり、
そして動物虐待を取り締まる機関が設立されたり、
法律が強化されたりしますようにー。

闘犬ー動物愛護先進国アメリカの深刻な問題


【追記】過去記事の写真が消えてしまいました。
SUNSHINESMILEで作成した闘犬のビデオを貼っておきます。
念のため元記事も残しておきます。
(2020年7月)




・ ・ ・ ・ ・

こんにちはー☆

数回にわたり、
アメリカのシェルターやレスキューなどのレポを
加筆も加え旧ブログから転写してきましたー☆

今日からそんな動物愛護先進国アメリカが抱える、
深刻な動物問題をUPしたいと思います。

今回のブログには衝撃的な写真が含まれます
(もざいくついてます)

・・・・・・・


「動物賭博・闘犬」

アメリカではファイティングドッグを使った
(ピットブル・ロットワイラーなど)
DOG FIGHT(闘犬)が盛んです
【関連記事】ピットブルと言うワンコ
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-435.html

もちろん、動物保護法が進んでいるアメリカでは
全米を通じて闘犬は違法


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ペットショップなどに貼られている、
闘犬の情報提供を求めるポスター。
闘犬の情報には懸賞金がついています。

しかし大きなお金が動き、
なおかつ自宅の地下室や倉庫など
手軽に始められるギャンブルとして、
アメリカでは根強い人気があり、


闘犬は屋内で行われるので摘発が難しいそうです。

ドッグファイトとして犬を育てる時、
飼い主は犬を狭いゲージに閉じ込め、
棒やバットでゲージを叩いて犬を脅かしたり、
口をガムテープで巻いたり体をチェーンで固定して自由を奪います。
こうして犬を精神的に追い込み、
一触即発の状態にしておくことで、
試合の時になると瞬時に相手の犬を襲えるようにしておきます

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摘発された闘犬の飼育現場。
ゲージの横にはトレーニング用のトレッドミルも

また人間が利用する
トレッドミルやダンベルを用いて
犬に限界を超えたトレーニングを強いるため、
トレーニング中に死んでしまう犬もたくさんいます。

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実際に利用されたトレッドミル

闘犬で利用される犬は
勝てばチャンピオン犬や種犬として生かされますが、
チャンピオン犬の試合は人気があり、
必然的に試合の数が多くなって、
体中にけがを負ったり、
歯や顎、耳や尻尾や腕を失っていきます。


そしてチャンピオン犬であっても
なるべくお金をかけずに飼育されるため、
最終的には病気やけがで、
また老いて使い物にならなくなれば、
負けた犬と同じように、
撲殺や焼却と言う無残な殺され方をしてしまいます。

そして運よく闘犬の現場から救出されたとしても、
闘犬の、特にピットブルの運命は悲惨です。


ピットブルは一度刷り込んだしつけや記憶を
すり替えしにくい傾向が強いと言われていて、
一度犬を噛んだ犬はその習慣をリカバリーしにくいと言われています。
また闘犬や番犬として作られたピットブルは
どの犬よりも闘争心(防衛本能)も身体能力、破壊力も強く、
特に顎の力は絶大で、
噛みつくと離れにくい骨格をしているため、
万が一、噛んでしまうと他の犬よりも致命的な傷を負わしてしまい、
時には一撃で相手の命を奪うこともできる力を持っています。

そのような本質から
多くの州でピットブルの第3者への譲渡や
飼育そのものが、
闘犬でなくても法律で認められておらず、
収容された闘犬は攻撃性のあるなしに関わらず、
即刻で殺処分されるケースがほとんどです。


誤解のないように。
ピットブルはきちんと育てれば
とても忠実心&忍耐強く、
他の生き物に対してもROYALで
子供の遊び相手としても最適な犬種です。


結局のところ闘犬として育てられた子には
闘犬として死んでいくか、
シェルターで殺されるかの
どちらかの選択しかないのが現状です。

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この子は摘発された闘犬の会場から保護されました。
すごくおとなし子で闘犬よりもベイトドッグ(以下)として利用された様子。
ピットブルの譲渡を禁止している州から
禁止されていないボルチモアのシェルターに移送され、
けがの治療後、新しいお家を見つけました☆



また闘犬の犠牲になるのは
ピットブルなどの
限られた犬種だけではありません。


闘犬試合では、
ファイトドッグを興奮させるために、
Bait dog(ベイトドッグ)と呼ばれる
(Baitは釣りに使う生き餌の意味)
小型犬や猫を獲物としてリングに放り込み、
ファイトドッグ同士がコーフンして
獲物の取り合い=戦うように
利用されています。

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去年ウチにいたベイリーも
闘犬の会場から猫と共に救出されたベイトドッグ。
恐怖のトラウマからか
震えが収まるのに2週間以上かかりました。


この小型犬や猫の多くは
一般家庭から盗まれたり、
また最悪の場合は譲渡費用の安い、
シェルターなどから譲渡されると聞きます。

また闘犬になるピっトブルの子犬も
シェルターから譲渡されたり、
個人ブリーダーとの間で売買が盛んです。

そんな訳もあり、
レスキューやシェルターでは
厳しい譲渡条件を設け、
また個人ブリーダーを撲滅するよう、
シェルターからの譲渡を推奨しています。

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「弱虫だけが犬を傷つける」
人気アメフト選手を採用した闘犬反対ポスター


しかしどれだけレスキューやシェルターが頑張っても、
近年不景気の影響もあり、
以前は闘犬で得られたお金
ギャングやマフィアの資金になることが主でしたが、
最近では生活費目当ての
素人ファイターも増えてきて、
闘犬試合は増加してきています

そして摘発される数だけでも、
年間おおよそ2万頭の犬が
ドッグファイトで命を落としています



ウチが思うに、
動物を使った賭博は、
ウチの出身地高知県にも土佐犬や
またスペインの闘牛etc、
歴史&文化に基づいたものもありますが、
ふるーーーい歴史にあった生贄儀式と同じように、
今後は必要のない行いになるような気がします。

ただ不景気や戦争など、
社会が、人の心がバランスを崩すと、
その不安と同じ大きさの衝撃をもつもの・・・・。
こういう衝撃の強い行為や、
血を流すほど強烈なエネルギーのものを
求める傾向が強くなるような気がします。

動物虐待なんかもね、
これと似たような原理やと思います。

そんな世の中を、人の心を柔らかくするためにも
動物との触れ合いが大事なんやろなーと思います。


実際にアメリカの刑務所の中には
刑務所の中にシェルターを設け
受刑者に犬の世話をさせて
心の更生に成功、
受刑者の再犯率を抑えています

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犬のトレーニングにいそしむ受刑者さんと犬☆

闘犬をする人の真髄も
動物を殺して、
死んでいく動物を見て実は傷ついています。
ただ心に受けているその衝撃を
興奮=楽しいと誤認しているんやと思います。

そのことに生きている間に気づくかどうか。
気づくチャンスを与える環境があるかどうか。

動物の生死にかかわる残酷な問題がある時、
同じくらい助けが必要な人の心があります。


救いたい動物がいる時ほど、
動物を傷つける人を救わなければいけなくなります。


ウチは動物が好きなので
動物を苦しめる人を受け入れるなんてことは、
すごい難しい挑戦です。

でも動物は人に殺され傷ついても
何度も人を許して信じて生きます。

シェルターやレスキューの動物が生きようとするのは、
人を信じる気持があるからです。

その気持ちを大事に、
そして願わくばウチ自身も、
動物と同じように強く、
信じれない人を許して信じるようになりたいです。

アメリカに居る間に
闘犬問題はもっともっと勉強し、
自分自身の不安や人の恐れに
動物との共生が上手く役立てないか、
考えらればと思います☆

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プロフィール

Dear Paws

Author:Dear Paws
ライター&イエーな主婦&大学生
米国メリーランド州ボルチモア在住。シェルター(保健所)収容動物の引き取り&スラム街でのTNR(地域猫)活動など、アメリカで犬猫レスキュー活動中☆HSUS認定のEMERGENCY ANIMAL SHELTERING TRAINING(災害時動物支援&救援トレーニング)修了(2009年)。米国動物福祉NPO団体「Sunshine Smile」創立(2010年)。メリーランド神奈川県姉妹州委員会動物福祉コミッティ委員長(2013年)。記事や写真の転写&転載はお断りしています。リンクはフリーです☆

我が家の犬猫たち

ひなた

名:ひなた(犬)女の子.享年15-18歳
シェパード&チャウなどイロイロMIX。
08年、WV州で保護され我が家にやってきた野良ワン。食べる時以外はほとんど座布団化してる究極の寝犬。見た目のわりに気が小さく、生後3か月のフォスター猫にも先住犬のポジションを奪われる。モーレツな肉球臭を発生中! 2018年8月逝去。

きんぎょ

名:きんぎょ(猫)女の子。推定11歳
キジトラ猫.08年11月、地域猫から我が家のネコに。納豆、こんにゃく、海草、蕎麦etc. が好きなベジタリアン猫で、洗面台で洗顔したり、二足立ちや「お座り」と不思議な技を次々と披露。 なかなかの猫格者(人格者)で、フォスター動物が一番信頼する存在。でもフォスター犬に襲われて以来、犬に対して攻撃的な態度を 見せることも。

KAYA

名:KAYA(犬)女の子。享年13歳
ラブ&シェパMIX.13年8月より最長記録で預かっているフォスター犬。飼育放棄で我が家へ来て、20キロ近いダイエットに成功。持病のほかに、人に慣れない、ほかの犬を襲うなど紆余曲折ありましたが、すっかり家族の一員。家族への愛情が誰よりも強い、優しい子。2015年10月、脾臓癌で急逝。

そぼろ

名:SOBORO(猫)女の子。推定5歳
サビ猫.15年09月、甘えん坊ですが反射で強く噛むため、なかなか良縁に恵まれず、地域猫&フォスター猫から我が家のネコに。でもどんな苦境でもシャーしない、ご機嫌ニャンコ。おめめがいつでもキラキラ~☆

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