USA・危険地帯での地域猫活動。
- 2011-03/08 (Tue)
- TNR(地域猫)活動
【関連記事】8すべて以前のブログからの転載です)
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前回は地元住人さんの許可を得て行った地域猫を書きました。
今日は突撃地域猫活動をUPします~^^
私の住む街では野良猫は圧倒的に
ダウンタウン(ゲットーと呼ばれる貧困地域)が多くて、
レスキューの車はドンドンドンドン
スラム街の中へ進んでいきます。
日差しが強くなるこの季節のTNRは日の落ちた夕方~夜中に実行。
&ゲットーに住む人たちは家にクーラーやTVがないので、
夕方涼しくなると家の外に出てきます。ゲットーにしかない監視カメラの青いライトが
日暮れ空に光り始めます。
毎度のことやけど、
スラム街に車を停めると部外者かどうか確認するために、
誰かしら住人が車に近づいてきます。
青いシャツの住人さんにTNR説明&交渉中。
今まで交渉が上手く行かなかったことはないとのこと。
でも毎日1人は銃で殺されている地域、
メンバー全員(マネージャー除く)がこの瞬間はピリピリします。
野良猫が多い地域はほとんどの場合、
誰かしら住人さんに餌付けされていて、
猫好きな住人の人もきちんと説明すると、
「無料で猫に手術と予防接種をしてくれるなら」
と協力してくれます。
※本当は有料(1匹$15前後)ですが、
TNR活動が金銭で解決するなら
臨機応変にレスキューが支援します。


その間に違う野良猫ポイントの住人と交渉します。

実はこのエリアでは空き家に無断で住んでる人や、
犯罪者(主に万引き、薬、無免許など)の人が少なくなく、
写真を撮るのはご法度とか、知らなんだー!!
実際カメラを見ると皆バラバラと姿を消します。


捕獲した猫の中で
人なつっこい猫や子猫は
もとの場所に戻さずに譲渡に回すのだけど、
地域の人が「連れてかないで!」と可愛がっている猫は、
人懐っこくても地域に返すようにしてます。
それが地域住人と上手くやっていくコツで、
返した後も何かあればコンタクトをとり、
レスキューが病院に連れて行ったりします。
終わったのは深夜2時。
ゲットーでもウロウロしてるのはレスキューチームくらいです。
結局、ウチのレスキューでは3晩で15匹捕獲

&翌土曜日&月曜日(祝日)に、
獣医さんがボランティアで保健所に待機していて
手術&注射&治療&検査に持ち込みます。
このエリアではまだ地域猫は違法ですが、
実際には獣医さんや保健所も協力的です。
その実績が認められてきて、
自治体でも野良猫の手術を安価で提供してくれたり、
今まさに法律が変わろうとしているんだそうです。
最初は何も知らなかったスラム街の人たちも、
野良猫を見かけたら電話をくれるようになったり、
他の野良猫地域に住む友達を紹介してくれたりします。
一度TNRを理解してもらうと、
野良猫や活動を介して人とも繋がっていくように思います。
地域猫は招き猫。
招いてくれた人との繋がりに感謝です☆
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