日本殺処分ゼロへの覚書3
- 2014-07/01 (Tue)
- Think About Animals
「日本の殺処分ゼロへの覚書」の続き、第三弾でーす
(覚書その1:行政編 覚書その2:企業編)
今日は殺処分をゼロにするためには必要不可欠な
飼い主さんや国民の一人ひとりが出来ること、心がけることを
書きとめていきたいと思います

動物愛護先進国への歩みを続けるアメリカに住んで思うのですが、
動物事情はペットを飼っていない方、興味のない方にも、
地域の安全やよりよい社会づくりの知識やアイデアのひとつとして
ざっと流し読みしていただければと思います。
【飼い主さん達が出来る一歩】
#1: 正しい情報を集める、知る
一人ひとりがしなくてはいけないことはこれに尽きると思います。
アメリカではペット専門チャンネルや
保護動物や動物愛護団体をだ題材にした番組や専門雑誌が
たくさん存在しています。
そんな諸外国に比べると日本の動物事情の情報はとっても少ないのですが、
インターネットなどを駆使して情報収集をして頂ければと思います。
「どうしてペットショップで動物を買う事が海外では違法になるのか?」
「殺処分とはどのような死なせ方なんだろう」
「不妊手術をしないとどうなるのか?」
「自分の住んでいる地域の自治体の保健所はどんなところだろう」
そのような疑問を抱く事、理由を知ること。
犬猫との暮らしを通じて動物事情が入ってくる可能性もあると思います。
ウチはアニマルレスキューに関わっているので、
本音を言えばペットは保健所からお願いしたいのですが、
情報を集めて出した結果であれば、ブリーダーさんでも良いように思います。
「知って選択する」と言うことで随分と救われる動物も増えると思います。
参考:クマでもわかるペットショップの悲しい理由
#2:ペットの不妊手術
不幸なペットを増やさないために動物愛護先進国が徹底している不妊手術の実施。
「かわいい愛犬の子どもが見てみたい、子どもを残したい」
「小さな猫に手術はかわいそう」
飼い主さんの気持ちはほんとーーに良く判りますが、
望まない妊娠と出産で保健所に持ち込まれる犬猫があまりにも多すぎます。
保健所に動物が収容されている間は頭数を規制し、
命の根絶をする必要があります。
不妊手術のデメリット・メリット、
そして収容動物の現状を知って不妊手術を検討していただければと思います。
参考:クマでもわかる不妊と去勢リニューアルバージョン
※不妊手術に関して助成金を出している自治体が全国にたくさんあります。
ぜひお住まいの自治体の状況をお調べくださいーー
※迷子札とマイクロチップの普及
日本の保健所収容犬で一番多いのは迷子犬でした(お家に戻れた子を含む)。
そのうち25%近い犬猫は家に変えれずに譲渡や殺処分されてしまっています。
不妊手術と並んで諸外国で積極的に取り組まれているのがマイクロチップ。
マイクロチップは米粒ほどのチップを皮下に入れる、
絶対に外れたり紛失することのないID【身分証明書)。
首輪は犬猫が痩せてしまうと簡単に抜けてしまいます。
「ウチは室内飼育だから大丈夫」と気楽に考えず、
迷子札とセットでぜひマイクロチップの装着を!
参考:クマでも判るマイクロチップ
また日本では未だに狂犬病予防法により
収容動物の公示期間が48時間としている自治体もたくさんあります。
ペットが戻ってこなかったら待たずに自治体や警察に届け出してください!
万が一迷子になってもお家に帰れるように最善をつくされますようにー!
#3:ペットの社会化やしつけ
子犬や子猫がかわいくてペットが小さいころに
人間の赤ちゃんのように接してしまう飼い主さんが少なくありません。
すると犬猫は社会化不足になり、
大人になってからの問題行動や情緒不安定に動物自信も飼い主さんも
頭を抱えることが少なくありません。
多くの保健所では飼い主さんが持ち込んだ犬猫を第三者に譲渡していません。
また譲渡をしていても行動に問題があると殺処分の対象になってしまいます。
犬猫が一生を通じて幸せに暮らせるためにも
生後8~12週未満の犬猫を買わない。親兄弟から離さないようにしていただきたいです。
参考:クマでもわかる犬猫の社会化
#4: 動物との暮らしをシュミレーションする、衝動買いをしない
保健所に収容される動物で殺処分されてしまうのは
ダントツで飼い主さんや業者の持ち込み、飼育放棄です。
日本は最近でこそ夜間の生体展示販売が中止されましたが、
それでもペットショップでの購入が主流で、
買い物のついでに衝動的に買ってしまう方や
プレゼントやサプライズでペットを購入する方が後を絶ちません。
「犬猫はどのくらいの経費が毎月かかるのか」
「医療費はどのくらい掛かるのか」
「1日にどのくらいの時間をペットに費やせるか」
「動物のミス(トイレを覚えない、吠えるなど)に自分は対応出来るか?」
「住宅状況は?」
「犬猫や特定の純血種に多い疾患は?」
「ペットの介護はどこまでできる?」
アメリカの保健所やブリーダーさんはペットが欲しいからと言って
同じ日に譲渡や販売をしたりしません。
それは飼い主さんが犬猫の一生を通じてどれだけ責任を持つか
家族と一緒に考える時間であり、
飼い主さんの責任感や字画を養う時間だからです。
特に子犬子猫志向の強い日本では犬猫が成長してから
問題行動が我慢できなくなったり飽きたりして
飼育放棄する方が多いように思います。
ペットを飼う前にぜひ家族で相談されますようにー。
参考1:海外でペットをギフトにしない訳
参考2:飼い主としての自覚を育てる、とっても長いアメリカの譲渡までのプロセス
#5: 今の買い方は正しい?適正飼育を見直す
オフリードのお散歩、夜間の離し飼い、
悪天候時や花火などのイベント時の外飼育、カバンにペットを入れて外出など、
今まで当たり前にやっていたことが実はペットの迷子や
命の危険にさえ関わることだったりすることがあります。
「前のペットは大丈夫だった」
「子どもの頃は怖がらなかったのに」
犬猫の性格や修正は個体差があります。
また同じ動物でも年齢や環境、経験で得手不得手は変化していきます。
今、習慣化している飼育法やペットグッズ、ペットフードが
はたして安全なものなのか
ペットの成長や時間とともに定期的にチェックしてみてくださいー。
それでは次回、“殺処分ゼロ”がゴールではなく、
スタート地点になった時に考えられる問題や解決策を
取り上げていきたいと思いまーす。


(覚書その1:行政編 覚書その2:企業編)
今日は殺処分をゼロにするためには必要不可欠な
飼い主さんや国民の一人ひとりが出来ること、心がけることを
書きとめていきたいと思います



動物愛護先進国への歩みを続けるアメリカに住んで思うのですが、
動物事情はペットを飼っていない方、興味のない方にも、
地域の安全やよりよい社会づくりの知識やアイデアのひとつとして
ざっと流し読みしていただければと思います。
【飼い主さん達が出来る一歩】
#1: 正しい情報を集める、知る
一人ひとりがしなくてはいけないことはこれに尽きると思います。
アメリカではペット専門チャンネルや
保護動物や動物愛護団体をだ題材にした番組や専門雑誌が
たくさん存在しています。
そんな諸外国に比べると日本の動物事情の情報はとっても少ないのですが、
インターネットなどを駆使して情報収集をして頂ければと思います。
「どうしてペットショップで動物を買う事が海外では違法になるのか?」
「殺処分とはどのような死なせ方なんだろう」
「不妊手術をしないとどうなるのか?」
「自分の住んでいる地域の自治体の保健所はどんなところだろう」
そのような疑問を抱く事、理由を知ること。
犬猫との暮らしを通じて動物事情が入ってくる可能性もあると思います。
ウチはアニマルレスキューに関わっているので、
本音を言えばペットは保健所からお願いしたいのですが、
情報を集めて出した結果であれば、ブリーダーさんでも良いように思います。
「知って選択する」と言うことで随分と救われる動物も増えると思います。
参考:クマでもわかるペットショップの悲しい理由
#2:ペットの不妊手術
不幸なペットを増やさないために動物愛護先進国が徹底している不妊手術の実施。
「かわいい愛犬の子どもが見てみたい、子どもを残したい」
「小さな猫に手術はかわいそう」
飼い主さんの気持ちはほんとーーに良く判りますが、
望まない妊娠と出産で保健所に持ち込まれる犬猫があまりにも多すぎます。
保健所に動物が収容されている間は頭数を規制し、
命の根絶をする必要があります。
不妊手術のデメリット・メリット、
そして収容動物の現状を知って不妊手術を検討していただければと思います。
参考:クマでもわかる不妊と去勢リニューアルバージョン
※不妊手術に関して助成金を出している自治体が全国にたくさんあります。
ぜひお住まいの自治体の状況をお調べくださいーー
※迷子札とマイクロチップの普及
日本の保健所収容犬で一番多いのは迷子犬でした(お家に戻れた子を含む)。
そのうち25%近い犬猫は家に変えれずに譲渡や殺処分されてしまっています。
不妊手術と並んで諸外国で積極的に取り組まれているのがマイクロチップ。
マイクロチップは米粒ほどのチップを皮下に入れる、
絶対に外れたり紛失することのないID【身分証明書)。
首輪は犬猫が痩せてしまうと簡単に抜けてしまいます。
「ウチは室内飼育だから大丈夫」と気楽に考えず、
迷子札とセットでぜひマイクロチップの装着を!
参考:クマでも判るマイクロチップ
また日本では未だに狂犬病予防法により
収容動物の公示期間が48時間としている自治体もたくさんあります。
ペットが戻ってこなかったら待たずに自治体や警察に届け出してください!
万が一迷子になってもお家に帰れるように最善をつくされますようにー!
#3:ペットの社会化やしつけ
子犬や子猫がかわいくてペットが小さいころに
人間の赤ちゃんのように接してしまう飼い主さんが少なくありません。
すると犬猫は社会化不足になり、
大人になってからの問題行動や情緒不安定に動物自信も飼い主さんも
頭を抱えることが少なくありません。
多くの保健所では飼い主さんが持ち込んだ犬猫を第三者に譲渡していません。
また譲渡をしていても行動に問題があると殺処分の対象になってしまいます。
犬猫が一生を通じて幸せに暮らせるためにも
生後8~12週未満の犬猫を買わない。親兄弟から離さないようにしていただきたいです。
参考:クマでもわかる犬猫の社会化
#4: 動物との暮らしをシュミレーションする、衝動買いをしない
保健所に収容される動物で殺処分されてしまうのは
ダントツで飼い主さんや業者の持ち込み、飼育放棄です。
日本は最近でこそ夜間の生体展示販売が中止されましたが、
それでもペットショップでの購入が主流で、
買い物のついでに衝動的に買ってしまう方や
プレゼントやサプライズでペットを購入する方が後を絶ちません。
「犬猫はどのくらいの経費が毎月かかるのか」
「医療費はどのくらい掛かるのか」
「1日にどのくらいの時間をペットに費やせるか」
「動物のミス(トイレを覚えない、吠えるなど)に自分は対応出来るか?」
「住宅状況は?」
「犬猫や特定の純血種に多い疾患は?」
「ペットの介護はどこまでできる?」
アメリカの保健所やブリーダーさんはペットが欲しいからと言って
同じ日に譲渡や販売をしたりしません。
それは飼い主さんが犬猫の一生を通じてどれだけ責任を持つか
家族と一緒に考える時間であり、
飼い主さんの責任感や字画を養う時間だからです。
特に子犬子猫志向の強い日本では犬猫が成長してから
問題行動が我慢できなくなったり飽きたりして
飼育放棄する方が多いように思います。
ペットを飼う前にぜひ家族で相談されますようにー。
参考1:海外でペットをギフトにしない訳
参考2:飼い主としての自覚を育てる、とっても長いアメリカの譲渡までのプロセス
#5: 今の買い方は正しい?適正飼育を見直す
オフリードのお散歩、夜間の離し飼い、
悪天候時や花火などのイベント時の外飼育、カバンにペットを入れて外出など、
今まで当たり前にやっていたことが実はペットの迷子や
命の危険にさえ関わることだったりすることがあります。
「前のペットは大丈夫だった」
「子どもの頃は怖がらなかったのに」
犬猫の性格や修正は個体差があります。
また同じ動物でも年齢や環境、経験で得手不得手は変化していきます。
今、習慣化している飼育法やペットグッズ、ペットフードが
はたして安全なものなのか
ペットの成長や時間とともに定期的にチェックしてみてくださいー。
それでは次回、“殺処分ゼロ”がゴールではなく、
スタート地点になった時に考えられる問題や解決策を
取り上げていきたいと思いまーす。
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