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  2. » 2016/07

猫レスキューを離れました

数年にわたり、レスキュー活動の中でもメインになっていた
犯罪多発地域でのTNR&猫給餌のボランティア。

今年の春でやめました^^;

TNRの最中に不注意から野良猫に引っかかれたんですが、
それが思いのほか傷が深くて予約のいらない病院へ。
(アメリカの病院は通常完全予約制です)


数ヶ月前から姿を見るようになった黒ニャン。
用心深く、なかなか捕まえられませんでした。


病院で手当てを受けたまでは良かったんですが、
どうやら狂犬病の発生国ゆえに、
野良猫や野生動物によって怪我をした患者は病院が
アニマルコントロール(動物管理局)に通報する義務になってるんだそうです。

指の怪我だけやと思ってたのに、
最初の病院では対応できないと言うことで、
狂犬病のワクチン接種が受けれる総合病院に移送され、
アニマルコントロールとお医者さんの指示を待つこと2時間。

「もしもその猫を10日間モニター(監視)できるなら、
ワクチン注射は受けなくてもいいですよ」
と解放されました。

ちなみに日本では”狂病”と「犬」がつくため、
犬しか感染しない病気と思っている方もたくさんいますが、
ここではコウモリやあらいぐまなどの野生動物がメインのキャリアで、
そこから稀にですが猫や犬など人と暮らす動物に感染することもあります。

現段階では治療法はなく、
発症すれば100%死ぬ人畜共有感染症のひとつです。
※ですから海外では犬猫であっても気軽に触らないでください。



感染源は動物たちの唾液。
動物によっては口で爪のグルーミングをするので引っかき傷でもアウトだそうです。

発症しないと唾液にウイルスが回ることはないそうです。
なのでアメリカでは猫が狂犬病のキャリアであっても、
その後10日間発症しなければ
噛まれたり、ひっかかれた人は100%安全と言われています。

そのために設けられた10日間のモニター。

もし対象が野生動物だったり、逃げたりして、
モニターが不可能な場合はワクチン接種を短期間で計5回。
これがとても高額なのと後遺症などのリスクも懸念されるので、
アニマルコントロールとしても
「モニターできるならモニターしてください」って言うことでした。

近年、猫から狂犬病に感染した人はいないし、
まず猫からの感染は考えられないのですが、
「1年に数件は猫の狂犬病が報告されるエリアなので、
安全を確定するためのモニターです」
と、
モニターかリスクのあるワクチン接種の2択を迫られました。

この時、ウチは引っかいた猫をトラップで保護していたので、
10日間のモニターを迷わず選びました。
でも活動に関わる猫レスキューの代表と2人の給餌ボラさんが、
何故かアニマルコントロールがこの猫を殺すって思い込んでしまって、
この後、嘘をついてウチから猫を取り上げ、去勢し、
元の場所に戻そうとしちゃったんですよね。ほんまかーー!
(アニマルコントロールに何度も確認しましたが、
狂犬病でもない猫を殺処分することは違法で絶対にしないそうです)


嘘がわかって、猫がすでに病院にいると聞いた時は本当にびっくりしました!

でもレスキューも猫を病院に連れてったのは良いけど、
その後、ダウンタイムで猫を預かってくれるフォスターも見つからず、
ウチとトラップパートナー以外は捕獲場所を知らなかったので、
猫を元の場所にも返せなかったんですよね。
・・・・・あまりにも計画性のない。

で結局、翌日になってウチが猫を病院に引き取りに行き、
その後、無事に10日間モニターすることができました!!
(余談ですがこの10日間は、
アニマルコントロールと保健所から毎日電話があり、
体温と体調、猫の様子を細かくレポートしました)



不幸中の幸いはモニターしていた猫が次第に人慣れしてきたので、
10日後も元の場所には返さず、ただいま家猫トレーニング中。

危険な場所でボランティアをするのは自己責任やし、
何かあった時にレスキューや他の人に頼ろうなんて思ったことないけど、
まさか自分の安全策をレスキュー団体に阻止されるなんて。
猫を殺されたくない気持ちはわかるけど、思ってもみませんでした。

ほかのボランティアさん達も
「アニマルコントロールは野良猫を殺さないよ、モニターさせようよ」
って説得してくれたんですが、最後は3人とも携帯切って音信不通。

この猫レスキューには8年所属していて、
代表のどんな時も猫を一番に守る姿勢に感銘を受けたこともたくさんあるんですが、
今回の件でどうしてもボランティアへの配慮が欠けているように思えてしまい、
不信感が芽生えてしまったんですよね。

それですごく悩んだんですが、この団体に在籍して、
あのエリアで活動は続けられないなと感じるようになりました。
もしまた危険にさらされるような事があったら、
それこそ命に関わるような場所やし、気持ちよく活動もできないし。
結果として、この猫レスキューを離れることにしました。
(いきさつを知っているパートナーもその後、やめてしまいました)


どれだけこの活動で心が洗われていたか、
やめてからわかりました。猫たちありがとう☆


去年は長くボランティアしていた犬レスキューが解散し、
今年は自分から猫レスキューをやめるなんて、想像してもいませんでした。

給餌のエリアには何年も見てきた顔なじみの猫たちや
協力的な住人の方もいたし、時々寂しくなるときもあります。

それに猫の管理を通じてこのエリアの治安の改善に関わることが
自分のライフワークになるのかなって、なんとなく思っていたので
気持ちも、目標も、ぽかーんとしてしまいましたね。

でもこれも節目と言うか、移行期間の静けさなんかなーって。
それに給餌やトラップに費やしてた時間をこれからは、
年取ってきたひなたと一緒にいれるし☆

今はまだ家にフォスター猫がいますが、
この子らがお家を見つけたら猫レスキューは一旦お休みですかね。

また時期が来たら
違う形で猫たちをサポートできればと思います。
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プロフィール

Dear Paws

Author:Dear Paws
ライター&イエーな主婦
米国メリーランド州在住&地元のアニマルレスキューとシェルターで収容動物の保護&一時預かり&しつけ直しのほか、地域猫の取り組みetc。USAアニマル事情を勉強中っちゃ☆HSUS認定のEMERGENCY ANIMAL SHELTERING TRAINING(災害時動物支援&救援トレーニング)修了(2009年)。米国動物福祉NPO団体「Sunshine Smile」創立(2010年)。メリーランド神奈川県姉妹州委員会動物福祉コミッティ委員長(2013年)。申し訳ありませんが記事や写真の転写&転載はお断りしています。リンクはフリーです☆

我が家の犬猫たち

ひなた

名:ひなた(犬)女の子.推定13-15歳
シェパード&チャウなどイロイロMIX。
08年、ヴァージニア州のレスキューに保護され我が家にやってきた野良ワン。食べる時以外はほとんど座布団化してる究極の寝犬。見た目のわりに気が小さく、生後3か月のフォスター猫にも先住犬のポジションを奪われる。モーレツな肉球臭を発生中!

きんぎょ

名:きんぎょ(猫)女の子。推定10歳
キジトラ猫.08年11月、地域猫から我が家のネコに。納豆、こんにゃく、海草、蕎麦etc. が好きなベジタリアン猫で、洗面台で洗顔したり、二足立ちや「お座り」と不思議な技を次々と披露。 なかなかの猫格者(人格者)で、フォスター動物が一番信頼する存在。でもフォスター犬に襲われて以来、犬に対して攻撃的な態度を 見せることも。

KAYA

名:KAYA(犬)女の子。享年13歳
ラブ&シェパMIX.13年8月より最長記録で預かっているフォスター犬。飼育放棄で我が家へ来て、20キロ近いダイエットに成功。持病のほかに、人に慣れない、ほかの犬を襲うなど紆余曲折ありましたが、すっかり家族の一員。家族への愛情が誰よりも強い、優しい子。2015年10月、脾臓癌で急逝。

そぼろ

名:SOBORO(猫)女の子。推定4歳
サビ猫.15年09月、甘えん坊ですが反射で強く噛むため、なかなか良縁に恵まれず、地域猫&フォスター猫から我が家のネコに。でもどんな苦境でもシャーしない、ご機嫌ニャンコ。おめめがいつでもキラキラ~☆

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