動物を守るための法律が
- 2016-11/27 (Sun)
- クマでもわかる、動物事情
前回から間が空いてすいません!
この2週間はいろんなことが急展開で、
再びFEEDING(給餌)やTNRに走り回っております。
順次ブログでも報告していきますが、
まずは前回の続きを完結させねばーー。
・・・・・・
日本に戻ってたのもかれこれ2ヶ月ほど前になります。
帰国している間はたくさんの動物愛護活動家の方や飼い主さん、
政治家や行政機関の方とお会いする機会に恵まれました。
「保健所にやってくる動物の数を減らさないと」
「(捨てられる動物)の蛇口を閉めるにはどうしたらいいですか?」
と言う話を耳にしました。
いかんせんウチも4年ぶりの帰国で
日本の情報を全然UPDATEしてなかったのですが、
数年前から「終生飼育の確保」が法律の改正で加わったそうです。
※以下、専門家ではないウチの浅い情報と知識でお話が主観的に進みます。
間違っていた場合は優しくご指摘下さい(@dearpawsまで)
この改正で飼い主さんや売れ残った犬猫を抱える動物販売業の方も
簡単に犬猫を保健所に持ち込むことが出来なくなったそうなんですよね。

アメリカでも「医療費が払えないから」と
妊娠や病気や負傷したペットをシェルターに連れてくる飼い主さんがいます。
そのおかげで例えば保健所の収容動物数とか、殺処分数とか
目に見えるところでの数字は実際に減っているそうです。
でも保健所に引き取ってもらえない犬猫を動物愛護団体さんに連れてくる人や、
ペットの繁殖家さんや販売業者の方から、
飼育できない犬猫を引き取って処理する業者さんが増加しているらしいです。


生まれる頭数は操作できません。
多く生まれたり、体の弱い子、売れ残りの子犬子猫の明日は
日本でもアメリカでも決して平穏ではありません。
これと似たような経験がアメリカでもあります。
アメリカのシェルター(保健所)で動物の引き取りを断るってあまりないと思うのですが、
収容動物の数が多いシーズンや猫などは、
「順番が来るまで家で飼育してください」と即引き取ってもらえないことがあります。


常に定員オーバーのシェルターもたくさんあります
そう言う行き場のない犬猫たちは動物愛護団体に持ち込まれるなら幸い、
だけど多くの場合、個人売買のウェブサイトで無料で譲渡されてしまうんです。
そして細かい審査もないまま他人に譲渡された犬猫は、
動物虐待の餌食や闘犬に利用(猫や小型犬はおとりに使われます)され、
簡単に命を奪われてしまいます。
(ウチが活動しているアメリカの地域で「終生飼育の義務」って聞いたことがないんですよね。
おそら引き取り拒否とか、受け皿を用意しないような事をしちゃうと、
裏社会(闘犬)の利益が増えたり、
闇で死なされる動物が増えるから、受け入れ窓口を広く設けてるのかなと思います)


闘犬の現場から運よくレスキューされ、
殺処分のないシェルターに保護されたワンコ
またあるブリーダーさんは繁殖が出来なくなった不要犬を
「飼い主がいない犬=レスキュードッグ」としていけしゃあしゃあと譲渡会を開き、
(自分がブリーダーであることは内緒で別会社や団体を作って)
集まった譲渡手数料をブリーディングの資金にして、
繁殖を続けたりもしています。
このようにパッと見では改善されたように見えても、
水面下では不幸な犬猫がまったく減っていないこと、
それを利用してお金儲けをしている人たちがいる現実が
日本にもアメリカにもあります。
それに注意しないといけないのが、
このように法律や目に見える数字だけが改善してしまうと
ほかに改正されなくちゃいけない法律が
「既存の法律でも効果が出たじゃないか」
と改正されない可能性もありますよね。
すると目に見える部分だけ改善しているだけで
根っこの部分では何も解決していなかったり、
本当に大切な取締りが法的に出来ないため、
逆に悪いことをする人の温床になったりもしてしまいますよね。
法律が臭い物に蓋をするようなことはしちゃいけない、
なので法律は改正する順番もすごく大切なのではと思います。


法律の改正を求めて裁判所の前に集まるたくさんの人たち
(アメリカ メリーランド州)
それでは次回、神奈川県の平塚の動物管理センターを訪問したお話と
「動物や人にやさしい蛇口の閉め方」について思うところを書きたいと思います^-^
この2週間はいろんなことが急展開で、
再びFEEDING(給餌)やTNRに走り回っております。
順次ブログでも報告していきますが、
まずは前回の続きを完結させねばーー。
・・・・・・
日本に戻ってたのもかれこれ2ヶ月ほど前になります。
帰国している間はたくさんの動物愛護活動家の方や飼い主さん、
政治家や行政機関の方とお会いする機会に恵まれました。
「保健所にやってくる動物の数を減らさないと」
「(捨てられる動物)の蛇口を閉めるにはどうしたらいいですか?」
と言う話を耳にしました。
いかんせんウチも4年ぶりの帰国で
日本の情報を全然UPDATEしてなかったのですが、
数年前から「終生飼育の確保」が法律の改正で加わったそうです。
※以下、専門家ではないウチの浅い情報と知識でお話が主観的に進みます。
間違っていた場合は優しくご指摘下さい(@dearpawsまで)
この改正で飼い主さんや売れ残った犬猫を抱える動物販売業の方も
簡単に犬猫を保健所に持ち込むことが出来なくなったそうなんですよね。


妊娠や病気や負傷したペットをシェルターに連れてくる飼い主さんがいます。
そのおかげで例えば保健所の収容動物数とか、殺処分数とか
目に見えるところでの数字は実際に減っているそうです。
でも保健所に引き取ってもらえない犬猫を動物愛護団体さんに連れてくる人や、
ペットの繁殖家さんや販売業者の方から、
飼育できない犬猫を引き取って処理する業者さんが増加しているらしいです。




多く生まれたり、体の弱い子、売れ残りの子犬子猫の明日は
日本でもアメリカでも決して平穏ではありません。
これと似たような経験がアメリカでもあります。
アメリカのシェルター(保健所)で動物の引き取りを断るってあまりないと思うのですが、
収容動物の数が多いシーズンや猫などは、
「順番が来るまで家で飼育してください」と即引き取ってもらえないことがあります。




そう言う行き場のない犬猫たちは動物愛護団体に持ち込まれるなら幸い、
だけど多くの場合、個人売買のウェブサイトで無料で譲渡されてしまうんです。
そして細かい審査もないまま他人に譲渡された犬猫は、
動物虐待の餌食や闘犬に利用(猫や小型犬はおとりに使われます)され、
簡単に命を奪われてしまいます。
(ウチが活動しているアメリカの地域で「終生飼育の義務」って聞いたことがないんですよね。
おそら引き取り拒否とか、受け皿を用意しないような事をしちゃうと、
裏社会(闘犬)の利益が増えたり、
闇で死なされる動物が増えるから、受け入れ窓口を広く設けてるのかなと思います)




殺処分のないシェルターに保護されたワンコ
またあるブリーダーさんは繁殖が出来なくなった不要犬を
「飼い主がいない犬=レスキュードッグ」としていけしゃあしゃあと譲渡会を開き、
(自分がブリーダーであることは内緒で別会社や団体を作って)
集まった譲渡手数料をブリーディングの資金にして、
繁殖を続けたりもしています。
このようにパッと見では改善されたように見えても、
水面下では不幸な犬猫がまったく減っていないこと、
それを利用してお金儲けをしている人たちがいる現実が
日本にもアメリカにもあります。
それに注意しないといけないのが、
このように法律や目に見える数字だけが改善してしまうと
ほかに改正されなくちゃいけない法律が
「既存の法律でも効果が出たじゃないか」
と改正されない可能性もありますよね。
すると目に見える部分だけ改善しているだけで
根っこの部分では何も解決していなかったり、
本当に大切な取締りが法的に出来ないため、
逆に悪いことをする人の温床になったりもしてしまいますよね。
法律が臭い物に蓋をするようなことはしちゃいけない、
なので法律は改正する順番もすごく大切なのではと思います。




(アメリカ メリーランド州)
それでは次回、神奈川県の平塚の動物管理センターを訪問したお話と
「動物や人にやさしい蛇口の閉め方」について思うところを書きたいと思います^-^
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