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  2. » 2018/07

アニマルポリス

今日はアメリカのアニマルポリスについて書きます。

あ、でも厳密に言うと、
アメリカのアニマルポリスではなく、
ウチの住んでいる自治体周辺のアニマルポリスについて書きます^^;

最初にアメリカは50州の中に3000以上の自治体があります。
それぞれの自治体がほぼ独立して行政を行っていまして、
日本ではなぜか全米にあると思われているアニマルポリスも、
ウチの住んでいる自治体にはありません。
※追記;質問へのお返事です。
「APP」はAnimal Protection Police(動物を守る警官)の略で、
自治体によってはアニマルポリスのことをAPPと呼びます。

動物のことを扱う部署はこの辺りでは普通、
アニマルコントロール(以下AC)と呼ばれる自治体の機関になります。

ACでは動物に関する問題をすべて扱います。
ですので動物保護、愛護とはちょっと違う、
苦情や被害があれば動物の保護もするし、殺処分もしています。


このように積極的に動物保護活動をしていないAC、
殺処分ありきで保護した動物をぞんざいに扱うAC、
アニマルポリスではないけど動物愛護に積極的なAC、
職員やオフィサーに動物を助けたい気持ちはあっても、
動物虐待の法律や条例がないために、
取締りができないアニマルポリスやACなどがアメリカには混在しています。

(残念ながらアニマルコップやACによる動物虐待、
また人に対して銃や権力で脅す問題も毎年報告されています)

そして同じようにアニマルポリスと呼ばれていても、
ある自治体のアニマルポリスは、
ポリスアカデミー(警察学校)を卒業し、
警官と同じ権限を持っているし、
別の自治体ではコミュニティカレッジと呼ばれるような専門学校に、
数週間通うだけでアニマルポリスの資格を得られる土地もあります。

この場合はポリスと呼ばれても警官ではないので、
銃の所持は出来ないし、
動物の保護活動に制限があったり、
動物を傷つけた人を逮捕出来る権限もありません。

アニマルポリスのいない地域のウチらが、
「アニマルポリス」と言う言葉を使うときは、
名称と言うよりもニックネームに近いカンジです。

例えば動物虐待を通報したら、
すぐに駆けつけてくれたアニマルポリスではない警官に対してとか、
保護した動物を優しく撫でてくれるACのオフィサーを見てとか、
動物に対して誠意のある警官、およびACの職員さんを、
「この人はアニマルポリスやな」みたいなカンジで例えます。
(よく電話する自治体のACは通報すると、
「警察に連絡して!」と言います、動物問題なのに^^;)


ある日の通報で夜中に駆けつけてくれた動物好きのおまわりさん

このように日本でイメージされているアメリカのアニマルポリスと実態には、
州や自治体、または個々のオフィサーでも大きな違いがあります。

モチロン精力的に活躍をしているアニマルポリスもあると思いますが、
残念ながら私の住む自治体にアニマルポリスはいないし、
活動している地域のACや条例は、動物にとって最適ではありません。

ウチの住んでいる自治体のACは
数年前まで保護動物を積極的に譲渡せず、
飼い主さんへの返還とわずかな譲渡以外は安楽死したり、
保護動物への医療手当てをせずに、死なせたりしていました。

でも数年前に長年の住民や活動家の訴えが届き、
譲渡専用のセンターを整え、譲渡率を上げ始めています。

このように動物福祉への意識がまだまだな場所も
これからどんどん変わっていっていけばいいなと思います。

そしてもうひとつ動物虐待が摘発されにくい理由があります。

闘犬や動物虐待を通報して相手が逮捕され、
刑事事件や裁判になった時、
通報した人は法廷に出て証言しないといけません。

すると逮捕された人のお友達にあだ討ちされることがあります。

実際に友達の同僚の息子さんも、法廷で証言して、
仲間のギャングに殺されてしまいました。

ウチもACに動物虐待や闘犬を通報することがあります。
その時は必ず「匿名で」と、身分を明かさないようにしています。

このブログでも万が一に備えて、
犯罪がらみの動物虐待や通報したお話&写真は掲載しないようにしています。
今や世界はSNSで繋がってますからね^^;

ウチの活動しているスラム街もそうですが、
治外法権ってあるんですよね。

いくら常識的で正しい行いでも、
特殊な地域では命を脅かす過ちになることがあるので、
活動を続ける限り、なるべく目立たず、出すぎずがモットー。

アメリカは国土も広いし、
その土地柄がバラエティ豊かで、
動物愛護への意識、アニマルポリスのあり方、
治安や教育、価値観もずいぶんと格差があります。

そう言う意味ではもしかすると日本よりもアメリカのほうが
アニマルポリスの普及は難しいのかもしれないですね^^;

それでもやはり動物福祉への意識向上には
取り締まりや細やかな条例、法律が必須やと思います。

日本やアメリカでももっとアニマルポリスが普及し、
それが動物福祉への周知となり、
そして動物と人が暮らしやすい社会になればいいなと思います。

(関連記事)
●動物を守るための法律が動物を苦しめている
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-471.html

●法律という共通語(アメリカの動物保護&愛護法)
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-470.html

●動物福祉を根っこから変えるには
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
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Dear Paws

Author:Dear Paws
ライター&イエーな主婦
米国メリーランド州在住。シェルター(保健所)収容動物の引き取り&一時預かり&しつけ直しやスラム街でのTNR活動など、アメリカの動物福祉を勉強中☆HSUS認定のEMERGENCY ANIMAL SHELTERING TRAINING(災害時動物支援&救援トレーニング)修了(2009年)。米国動物福祉NPO団体「Sunshine Smile」創立(2010年)。メリーランド神奈川県姉妹州委員会動物福祉コミッティ委員長(2013年)。アメリカで保護活動を進めるにあたり、どうしても学歴が必要になり、2018年秋から高卒認定試験GED&SAT受験のためブログはゆっくり更新中です。目標は大学院で、動物と人にとってより良い社会作りに貢献したいと思ってます。記事や写真の転写&転載はお断りしています。リンクはフリーです☆

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