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CAT DECLAWING -猫の爪除去手術-

今日はCAT DECLAWING,猫の爪除去手術のお話しでーす。


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猫の爪除去手術はおもに前足の爪を指から切断し、
猫が人や家具をひっかくのをやめさせる手術です。

爪除去と言うと“爪切り感覚"で猫に施してしまう飼い主さんがいますが、
これは人で言うと爪と言うより指除去、
5本の指の第一関節から上すべてをすべて失う手術なのです。


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C:Sunshine Smile

爪とぎは猫にとって、
リフレッシュやマーキングなど
様々な理由がある本能からの行動です。


必要だから、猫には爪があるのです。
猫にとって爪が、どれだけたくさんの意味があるのか、
家具や人を傷つけるためじゃないことを知って頂きたく、お願いです。


爪とぎはストレス発散やマーキング以外に
安全確認のしるしでもあります。

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指先や爪を舐めてグルーミングしてリラックス。

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爪を使ってグルーミングもします。

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甘えたい時のグーパーや興奮した気持ちも。
猫は爪を使って意思表示します。


爪除去手術をすれば猫は
家具や人を傷つけなくなると思っている人がいますが、
術後、人を遠ざける子や自虐行為を抱える子がいます。
精神的なストレスやトラウマから
18%の猫が噛みつくようになるなど、
33%の猫が問題行動を抱えるようになると言われています。

また15%の猫が術後猫トイレを使わなくなり、
手術をしていない猫の2倍、粗相が多くなります。

爪とぎと言う猫の本能を奪う事で
ほかの問題行動を誘発してしまうのです。

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爪除去手術はしつけや精神的ストレスだけでなく、
肉体的にも猫は相当なダメージを受けます。

猫の中には手術の後遺症で炎症を起こしたり、
除去したはずの爪が指先で伸びてしまい、
最悪の場合は腕を切断しなくてはいけない猫も少なくありません。

猫の指先は複雑で、
50%近い猫が術後なんらかの合併症を起こし、
30%の手術をした猫が骨髄炎を患い、
20%の猫が長期の合併症や痛みに苦しむと言われています。

慢性の痛み、リウマチ、筋組織の損傷、壊疽(えそ)、
神経の損傷や、骨の変形、肉球の変形/委縮や腫瘍etc etc

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爪除去された猫の手。
肉球が委縮して一回り小さくなっています

※ウチに来たDECLAWされた猫たち→

様々な健康障害が爪除去手術をするだけで
グンと確率が高くなるのです。

この現実を受けてヨーロッパ諸国やイギリス、オーストラリアなどの
動物先進国はモチロン、
イスラエルやブラジルなど世界37カ国や、
アメリカの8つの都市では猫の爪除去手術は違法になっています。

違法でなくてもアメリカでは
多くのアニマルレスキューが譲渡希望者に対して譲渡後、
猫に爪除去手術を行わない同意書にサインを義務付けていますし、
獣医さんでも爪除去手術の危険性や考え直すよう説得する動きが盛んです。



安易に爪除去手術を考えていた飼い主さんの
75~90%が爪除去のデメリットを知って手術をやめています。

猫の爪とぎが猫飼いさんを憂鬱にする気持ちはよくわかります。
でも最近は家具を保護するグッズや
爪切りをさせてくれない猫用に、
爪につけるカバーなども売っています。

今爪除去手術を検討されている飼い主さんは、
手術のデメリットの多さ、
ほかの国では違法になる理由を考え直してみてください。

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猫の本能や本質を人の都合で奪わずに
一緒に楽しく暮らしていける折衷案やアイデアが、
かならずあると思います☆

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キャットタワーを置く、爪を頻繁に切る、
家具をプロテクトするグッズを設置するなど、
面倒がらなければ予防や対策はいろいろあります。


※データーソース:AVMA

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プロフィール

Dear Paws

Author:Dear Paws
ライター&イエーな主婦&大学生
米国メリーランド州ボルチモア在住。シェルター(保健所)収容動物の引き取り&スラム街でのTNR(地域猫)活動など、アメリカで犬猫レスキュー活動中☆HSUS認定のEMERGENCY ANIMAL SHELTERING TRAINING(災害時動物支援&救援トレーニング)修了(2009年)。米国動物福祉NPO団体「Sunshine Smile」創立(2010年)。メリーランド神奈川県姉妹州委員会動物福祉コミッティ委員長(2013年)。記事や写真の転写&転載はお断りしています。リンクはフリーです☆

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名:ひなた(犬)女の子.享年15-18歳
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