殺処分ゼロの落とし穴
- 2015-01/04 (Sun)
- レスキュー活動雑記
新年第一弾のブログにしては
重々しいタイトルになってしまいましたが
、
バタバタ感もようやく落ち着いてきて
新年と共にFRESH STARTを切れそうなので報告です☆
昨年11月ごろ、
所属していたレスキュー団体のひとつが解散しました。
まだ伏せておかなきゃいけないことがあるのですが、
団体が解散した理由のひとつに、
提携していたシェルターの殺処分率が低くなったことが挙げられます。
そのシェルターは元々殺処分ありきのシェルターでしたが
数年前にディレクターが入れ換わり、
どんどん殺処分率を下げることに成功していきました。
そのサクセスストーリーはマスコミにも取り上げられ、
シェルターに収容された犬猫たちも殺されなくなり、
このシェルターの躍進はウチにとっても大きな励みになりました。
そうして、本来殺処分されるべきでない犬猫もたくさん救われましたが、
その背景では充分な健康診断や適性検査が行われずに
提携するレスキュー団体に動物が移譲されるようになりました。
その移譲された犬猫たちがフォスターの家や譲渡後に
病気を再発したり、傷害事件を起こしたりする出来事が増えました。
ウチの所属していたレスキュー団体では
移譲後、動物たちの医療費が莫大にかかったり、
医療手当てをしても助からず、
安楽死や息を引き取る犬猫が増えるようになり、
資金面と精神面でも窮地に追い込まれるようになりました。
そして去年1年間で、そのシェルターから引き取った犬のうち3匹が
咬害事件を起こしてしまいました。
被害者の中には赤ちゃんも含まれており、3匹の犬はすべてピットブルでした。
ピップルは傷害事件を一度でも起こすと殺処分しなくてはいけない犬種の1匹で、
州の法律に従い、死なせるしかありません。
※ピットブルと言う犬種だから事件を起こしたと言う意味ではなく、
適性検査がきちんと行われずに移譲したことを指摘しています。
元々動物を救うために活動してきた人たちにとって
自分たちの手で動物を死なせなくてはいけないことほど
辛い事はありません。
このシェルターとは殺処分の多かった頃から動物の救済に励み、
ディレクターが変わってからもずっと、良い信頼関係が築けていました。
でもあまりにも立てつづけにトラブルや事件が起こり、
ほかのレスキュー団体でも似たようなことが多発している事を知り、
シェルターに対して裏切られたような喪失感。
8年間一緒に活動をした団体のみんなが意気消沈し、
アニマルレスキューそのものをやめてしまったベテランメンバーもいました。
ほかにも様々な不運が重なり、団体はあっという間に解散。
新しい役員の人たちが入ってきて
名前を残したまま、まったく違う活動理念のレスキュー団体になってしまいました。
家にはKAYAもいるし、
団体とは関係がゼロになった訳ではないんですが、
新しい活動理念とウチの目標がマッチしなくなり、
年末に別の犬レスキューに所属することになりましたー。
(ややこしいんですがウチは自分の団体のほかに
猫レスキュー、給餌グループ、犬レスキューと提携して活動しています)
トラブルの根源であるシェルターは現在も殺処分率を下げるために
しつけ直しや医療手当てが必要な子も「問題なし」として移譲したり、
言葉にすると誤解を招くかもしれませんが、
シェルターで安楽死させてやらないといけない動物も
(ガスではありません。麻酔を使った無痛死です)
どんどんシェルターの外に出してしまっているそうです。
殺処分ゼロを掲げるがあまりに、
人の志や善意がこのような現状を生み出してしまった事は
すごく、すごく、すごーーーーーーく残念です。
ウチはこのシェルターと別の活動でも関わっていて、
正直、この出来事で関係を断ってしまおうかと考えましたが、
離れてしまえばこの出来事が経過ではなく、結果になってしまうなぁと。
ウチがこの現状を変えれる訳ではないですが、
このシェルターの現在の体制が
いつか本当の意味での殺処分ゼロに繋がるまで、
見守り&関わっていきたいと思っています。
(見直しの声も上がってきているようです)
今回のシェルターの件以外にも
殺処分率が下がり譲渡率が上がってくると
「誰かにもらわれる」と簡単にペットをシェルターに持ち込む飼い主さんや
”ビジネス”レスキューグループと言う商売上手なレスキュー団体も増えてきます。
そのような殺処分ゼロの注意点を、
動物愛護先進国の道を歩み始めている日本の皆さんにも
お伝えしたいと思い記事にしてみました。
ずっと目標にしていた殺処分ゼロへの経緯に
まさかこんな落とし穴があると思っていなかった2014年。
しずかーーーーに大打撃を受けましたが、
今はそれが自分の中で新しい知識や経験値として消化されました。
きっと人と動物が苦境を乗り越え、
楽しく共生できる時代や国が作れると信じています☆
重々しいタイトルになってしまいましたが

バタバタ感もようやく落ち着いてきて
新年と共にFRESH STARTを切れそうなので報告です☆
昨年11月ごろ、
所属していたレスキュー団体のひとつが解散しました。
まだ伏せておかなきゃいけないことがあるのですが、
団体が解散した理由のひとつに、
提携していたシェルターの殺処分率が低くなったことが挙げられます。
そのシェルターは元々殺処分ありきのシェルターでしたが
数年前にディレクターが入れ換わり、
どんどん殺処分率を下げることに成功していきました。
そのサクセスストーリーはマスコミにも取り上げられ、
シェルターに収容された犬猫たちも殺されなくなり、
このシェルターの躍進はウチにとっても大きな励みになりました。
そうして、本来殺処分されるべきでない犬猫もたくさん救われましたが、
その背景では充分な健康診断や適性検査が行われずに
提携するレスキュー団体に動物が移譲されるようになりました。
その移譲された犬猫たちがフォスターの家や譲渡後に
病気を再発したり、傷害事件を起こしたりする出来事が増えました。
ウチの所属していたレスキュー団体では
移譲後、動物たちの医療費が莫大にかかったり、
医療手当てをしても助からず、
安楽死や息を引き取る犬猫が増えるようになり、
資金面と精神面でも窮地に追い込まれるようになりました。
そして去年1年間で、そのシェルターから引き取った犬のうち3匹が
咬害事件を起こしてしまいました。
被害者の中には赤ちゃんも含まれており、3匹の犬はすべてピットブルでした。
ピップルは傷害事件を一度でも起こすと殺処分しなくてはいけない犬種の1匹で、
州の法律に従い、死なせるしかありません。
※ピットブルと言う犬種だから事件を起こしたと言う意味ではなく、
適性検査がきちんと行われずに移譲したことを指摘しています。
元々動物を救うために活動してきた人たちにとって
自分たちの手で動物を死なせなくてはいけないことほど
辛い事はありません。
このシェルターとは殺処分の多かった頃から動物の救済に励み、
ディレクターが変わってからもずっと、良い信頼関係が築けていました。
でもあまりにも立てつづけにトラブルや事件が起こり、
ほかのレスキュー団体でも似たようなことが多発している事を知り、
シェルターに対して裏切られたような喪失感。
8年間一緒に活動をした団体のみんなが意気消沈し、
アニマルレスキューそのものをやめてしまったベテランメンバーもいました。
ほかにも様々な不運が重なり、団体はあっという間に解散。
新しい役員の人たちが入ってきて
名前を残したまま、まったく違う活動理念のレスキュー団体になってしまいました。
家にはKAYAもいるし、
団体とは関係がゼロになった訳ではないんですが、
新しい活動理念とウチの目標がマッチしなくなり、
年末に別の犬レスキューに所属することになりましたー。
(ややこしいんですがウチは自分の団体のほかに
猫レスキュー、給餌グループ、犬レスキューと提携して活動しています)
トラブルの根源であるシェルターは現在も殺処分率を下げるために
しつけ直しや医療手当てが必要な子も「問題なし」として移譲したり、
言葉にすると誤解を招くかもしれませんが、
シェルターで安楽死させてやらないといけない動物も
(ガスではありません。麻酔を使った無痛死です)
どんどんシェルターの外に出してしまっているそうです。
殺処分ゼロを掲げるがあまりに、
人の志や善意がこのような現状を生み出してしまった事は
すごく、すごく、すごーーーーーーく残念です。
ウチはこのシェルターと別の活動でも関わっていて、
正直、この出来事で関係を断ってしまおうかと考えましたが、
離れてしまえばこの出来事が経過ではなく、結果になってしまうなぁと。
ウチがこの現状を変えれる訳ではないですが、
このシェルターの現在の体制が
いつか本当の意味での殺処分ゼロに繋がるまで、
見守り&関わっていきたいと思っています。
(見直しの声も上がってきているようです)
今回のシェルターの件以外にも
殺処分率が下がり譲渡率が上がってくると
「誰かにもらわれる」と簡単にペットをシェルターに持ち込む飼い主さんや
”ビジネス”レスキューグループと言う商売上手なレスキュー団体も増えてきます。
そのような殺処分ゼロの注意点を、
動物愛護先進国の道を歩み始めている日本の皆さんにも
お伝えしたいと思い記事にしてみました。
ずっと目標にしていた殺処分ゼロへの経緯に
まさかこんな落とし穴があると思っていなかった2014年。
しずかーーーーに大打撃を受けましたが、
今はそれが自分の中で新しい知識や経験値として消化されました。
きっと人と動物が苦境を乗り越え、
楽しく共生できる時代や国が作れると信じています☆
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