アメリカの災害時のペット救済トレーニング
- 2015-06/01 (Mon)
- USA動物事情
ひとつ前の記事で、
日本の環境省が災害時のペットとの同行避難を推進しているお話をしました。
※環境省(7ページ目から詳しく書かれています)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf
(環境省以外に自治体でも災害時のペット救済のガイドラインがありますので
お住まいの地域の自治体の情報もあわせてご確認ください)
アメリカでも2005年、カトリーナと言うハリケーンの大災害で
たくさんの動物やペットを置いて避難できなかった飼い主さんが亡くなりました。
その経験を受けてアメリカ最大の動物愛護団体
ユナイテッドステートヒューメンソサエティ(以下HSUS)では
たくさんの動物と飼い主さんを迅速に救えるようにと、
緊急災害時の動物の救助に関する訓練のクラスにより力を入れています。


訓練のテキスト。とっても分厚いです
授業は数日に渡って行われます。
参加者は自治体や保健所の職員さん、獣医さんや動物愛護団体の方、
マスコミ関係者や企業役員の方、大学生などたくさんの人が参加されていました。
授業では同行避難を迅速に進めるための
ありとあらゆる情報や方法、運営組織や施設の組み立てなどを学びます。
(飼い主さんがやること、町内でやること、
自治体や保健所がやること、マスコミや企業がやること。
同行避難の方法や準備、同行避難のサポート、トラブルシューティング、
避難所やシェルターの建設、保護の流れ、動物の手当てや病気、予防接種。
飼い主さんのケア、そろえたい支援物資、安全対策、畜産動物、資金運営についてなど)


テキストは各章ごとに細かく分かれています
その後、生徒でグループを作り、
実際にモデルを作ったり、予行訓練を行いました。
日本でもペットの同行避難について
飼い主さんが知らなかったり、ほかの人が知らなかったり、
おまわりさんや自治体職員さんや避難所の係の方が知らなかったりもします。
日本の25倍の大きさがあるアメリカでも
動物愛護や動物救済に対する認識や取り組みは場所や個人により様々です。
(カトリーナ以前から動物救済のマニュアルがしっかりしていた所もありますし、
今もまだ認知度が低い地域があります。
カトリーナ災害のときも全米から動物の救済のために人や支援が集まりましたが、
それ以上に混乱が大きく、落ち着くまでに何年もかかったと聞きました。)
それでも情報がなるべく多くの人にいきわたるように、
そして動物の災害対策に地域差がないようにと、
このようなトレーニングが地道に全米の都市で開催されています。
この訓練を受講し、修了書を交付された生徒さんたちが、
地元地域や自治体、会社組織などで
緊急災害時の動物レスキューの避難訓練やセミナーなどを行い、
より多くの個人や細かな地域にも情報が広まるよう、活動をされています。
去年か2年前か忘れましたが
ウチの住む町が洪水か何かで避難が必要になったとき、
ローカルニュースでは視聴者に
「犬猫を連れて避難するように」と呼びかけていました。
ニュースやマスコミで取り上げられると、
飼い主さんだけでなく、避難所の受付の方や同じ場所に避難する人にも
ペットは人と避難するものだという知識が広まります。
すぐにと言うわけにはいきませんが、
アメリカでは過去の災害からの経験で、
ペットや大きな動物の救助に活発的な取り組みが出てきています。
日本でもペットとの同行避難や受け入れ、救助の方法について、
一部の人や飼い主さんだけが知っていると言うのではなく、
一般に多く知られるようになれば
動物だけでなく人の避難や救済、
復興活動も迅速に行われるのではと思います。
日本の環境省が災害時のペットとの同行避難を推進しているお話をしました。
※環境省(7ページ目から詳しく書かれています)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf
(環境省以外に自治体でも災害時のペット救済のガイドラインがありますので
お住まいの地域の自治体の情報もあわせてご確認ください)
アメリカでも2005年、カトリーナと言うハリケーンの大災害で
たくさんの動物やペットを置いて避難できなかった飼い主さんが亡くなりました。
その経験を受けてアメリカ最大の動物愛護団体
ユナイテッドステートヒューメンソサエティ(以下HSUS)では
たくさんの動物と飼い主さんを迅速に救えるようにと、
緊急災害時の動物の救助に関する訓練のクラスにより力を入れています。




授業は数日に渡って行われます。
参加者は自治体や保健所の職員さん、獣医さんや動物愛護団体の方、
マスコミ関係者や企業役員の方、大学生などたくさんの人が参加されていました。
授業では同行避難を迅速に進めるための
ありとあらゆる情報や方法、運営組織や施設の組み立てなどを学びます。
(飼い主さんがやること、町内でやること、
自治体や保健所がやること、マスコミや企業がやること。
同行避難の方法や準備、同行避難のサポート、トラブルシューティング、
避難所やシェルターの建設、保護の流れ、動物の手当てや病気、予防接種。
飼い主さんのケア、そろえたい支援物資、安全対策、畜産動物、資金運営についてなど)




その後、生徒でグループを作り、
実際にモデルを作ったり、予行訓練を行いました。
日本でもペットの同行避難について
飼い主さんが知らなかったり、ほかの人が知らなかったり、
おまわりさんや自治体職員さんや避難所の係の方が知らなかったりもします。
日本の25倍の大きさがあるアメリカでも
動物愛護や動物救済に対する認識や取り組みは場所や個人により様々です。
(カトリーナ以前から動物救済のマニュアルがしっかりしていた所もありますし、
今もまだ認知度が低い地域があります。
カトリーナ災害のときも全米から動物の救済のために人や支援が集まりましたが、
それ以上に混乱が大きく、落ち着くまでに何年もかかったと聞きました。)
それでも情報がなるべく多くの人にいきわたるように、
そして動物の災害対策に地域差がないようにと、
このようなトレーニングが地道に全米の都市で開催されています。
この訓練を受講し、修了書を交付された生徒さんたちが、
地元地域や自治体、会社組織などで
緊急災害時の動物レスキューの避難訓練やセミナーなどを行い、
より多くの個人や細かな地域にも情報が広まるよう、活動をされています。
去年か2年前か忘れましたが
ウチの住む町が洪水か何かで避難が必要になったとき、
ローカルニュースでは視聴者に
「犬猫を連れて避難するように」と呼びかけていました。
ニュースやマスコミで取り上げられると、
飼い主さんだけでなく、避難所の受付の方や同じ場所に避難する人にも
ペットは人と避難するものだという知識が広まります。
すぐにと言うわけにはいきませんが、
アメリカでは過去の災害からの経験で、
ペットや大きな動物の救助に活発的な取り組みが出てきています。
日本でもペットとの同行避難や受け入れ、救助の方法について、
一部の人や飼い主さんだけが知っていると言うのではなく、
一般に多く知られるようになれば
動物だけでなく人の避難や救済、
復興活動も迅速に行われるのではと思います。
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