猫レスキューを離れました
- 2016-07/28 (Thu)
- レスキュー活動雑記
数年にわたり、レスキュー活動の中でもメインになっていた
犯罪多発地域でのTNR&猫給餌のボランティア。
今年の春でやめました^^;
TNRの最中に不注意から野良猫に引っかかれたんですが、
それが思いのほか傷が深くて予約のいらない病院へ。
(アメリカの病院は通常完全予約制です)


数ヶ月前から姿を見るようになった黒ニャン。
用心深く、なかなか捕まえられませんでした。
病院で手当てを受けたまでは良かったんですが、
どうやら狂犬病の発生国ゆえに、
野良猫や野生動物によって怪我をした患者は病院が
アニマルコントロール(動物管理局)に通報する義務になってるんだそうです。
指の怪我だけやと思ってたのに、
最初の病院では対応できないと言うことで、
狂犬病のワクチン接種が受けれる総合病院に移送され、
アニマルコントロールとお医者さんの指示を待つこと2時間。
「もしもその猫を10日間モニター(監視)できるなら、
ワクチン注射は受けなくてもいいですよ」と解放されました。
ちなみに日本では”狂犬病”と「犬」がつくため、
犬しか感染しない病気と思っている方もたくさんいますが、
ここではコウモリやあらいぐまなどの野生動物がメインのキャリアで、
そこから稀にですが猫や犬など人と暮らす動物に感染することもあります。
現段階では治療法はなく、
発症すれば100%死ぬ人畜共有感染症のひとつです。
※ですから海外では犬猫であっても気軽に触らないでください。

感染源は動物たちの唾液。
動物によっては口で爪のグルーミングをするので引っかき傷でもアウトだそうです。
発症しないと唾液にウイルスが回ることはないそうです。
なのでアメリカでは猫が狂犬病のキャリアであっても、
その後10日間発症しなければ
噛まれたり、ひっかかれた人は100%安全と言われています。
そのために設けられた10日間のモニター。
もし対象が野生動物だったり、逃げたりして、
モニターが不可能な場合はワクチン接種を短期間で計5回。
これがとても高額なのと後遺症などのリスクも懸念されるので、
アニマルコントロールとしても
「モニターできるならモニターしてください」って言うことでした。
近年、猫から狂犬病に感染した人はいないし、
まず猫からの感染は考えられないのですが、
「1年に数件は猫の狂犬病が報告されるエリアなので、
安全を確定するためのモニターです」と、
モニターかリスクのあるワクチン接種の2択を迫られました。
この時、ウチは引っかいた猫をトラップで保護していたので、
10日間のモニターを迷わず選びました。
でも活動に関わる猫レスキューの代表と2人の給餌ボラさんが、
何故かアニマルコントロールがこの猫を殺すって思い込んでしまって、
この後、嘘をついてウチから猫を取り上げ、去勢し、
元の場所に戻そうとしちゃったんですよね。ほんまかーー!
(アニマルコントロールに何度も確認しましたが、
狂犬病でもない猫を殺処分することは違法で絶対にしないそうです)
嘘がわかって、猫がすでに病院にいると聞いた時は本当にびっくりしました!
でもレスキューも猫を病院に連れてったのは良いけど、
その後、ダウンタイムで猫を預かってくれるフォスターも見つからず、
ウチとトラップパートナー以外は捕獲場所を知らなかったので、
猫を元の場所にも返せなかったんですよね。
・・・・・あまりにも計画性のない。
で結局、翌日になってウチが猫を病院に引き取りに行き、
その後、無事に10日間モニターすることができました!!
(余談ですがこの10日間は、
アニマルコントロールと保健所から毎日電話があり、
体温と体調、猫の様子を細かくレポートしました)


不幸中の幸いはモニターしていた猫が次第に人慣れしてきたので、
10日後も元の場所には返さず、ただいま家猫トレーニング中。
危険な場所でボランティアをするのは自己責任やし、
何かあった時にレスキューや他の人に頼ろうなんて思ったことないけど、
まさか自分の安全策をレスキュー団体に阻止されるなんて。
猫を殺されたくない気持ちはわかるけど、思ってもみませんでした。
ほかのボランティアさん達も
「アニマルコントロールは野良猫を殺さないよ、モニターさせようよ」
って説得してくれたんですが、最後は3人とも携帯切って音信不通。
この猫レスキューには8年所属していて、
代表のどんな時も猫を一番に守る姿勢に感銘を受けたこともたくさんあるんですが、
今回の件でどうしてもボランティアへの配慮が欠けているように思えてしまい、
不信感が芽生えてしまったんですよね。
それですごく悩んだんですが、この団体に在籍して、
あのエリアで活動は続けられないなと感じるようになりました。
もしまた危険にさらされるような事があったら、
それこそ命に関わるような場所やし、気持ちよく活動もできないし。
結果として、この猫レスキューを離れることにしました。
(いきさつを知っているパートナーもその後、やめてしまいました)


どれだけこの活動で心が洗われていたか、
やめてからわかりました。猫たちありがとう☆
去年は長くボランティアしていた犬レスキューが解散し、
今年は自分から猫レスキューをやめるなんて、想像してもいませんでした。
給餌のエリアには何年も見てきた顔なじみの猫たちや
協力的な住人の方もいたし、時々寂しくなるときもあります。
それに猫の管理を通じてこのエリアの治安の改善に関わることが
自分のライフワークになるのかなって、なんとなく思っていたので
気持ちも、目標も、ぽかーんとしてしまいましたね。
でもこれも節目と言うか、移行期間の静けさなんかなーって。
それに給餌やトラップに費やしてた時間をこれからは、
年取ってきたひなたと一緒にいれるし☆
今はまだ家にフォスター猫がいますが、
この子らがお家を見つけたら猫レスキューは一旦お休みですかね。
また時期が来たら
違う形で猫たちをサポートできればと思います。
犯罪多発地域でのTNR&猫給餌のボランティア。
今年の春でやめました^^;
TNRの最中に不注意から野良猫に引っかかれたんですが、
それが思いのほか傷が深くて予約のいらない病院へ。
(アメリカの病院は通常完全予約制です)




用心深く、なかなか捕まえられませんでした。
病院で手当てを受けたまでは良かったんですが、
どうやら狂犬病の発生国ゆえに、
野良猫や野生動物によって怪我をした患者は病院が
アニマルコントロール(動物管理局)に通報する義務になってるんだそうです。
指の怪我だけやと思ってたのに、
最初の病院では対応できないと言うことで、
狂犬病のワクチン接種が受けれる総合病院に移送され、
アニマルコントロールとお医者さんの指示を待つこと2時間。
「もしもその猫を10日間モニター(監視)できるなら、
ワクチン注射は受けなくてもいいですよ」と解放されました。
ちなみに日本では”狂犬病”と「犬」がつくため、
犬しか感染しない病気と思っている方もたくさんいますが、
ここではコウモリやあらいぐまなどの野生動物がメインのキャリアで、
そこから稀にですが猫や犬など人と暮らす動物に感染することもあります。
現段階では治療法はなく、
発症すれば100%死ぬ人畜共有感染症のひとつです。
※ですから海外では犬猫であっても気軽に触らないでください。


動物によっては口で爪のグルーミングをするので引っかき傷でもアウトだそうです。
発症しないと唾液にウイルスが回ることはないそうです。
なのでアメリカでは猫が狂犬病のキャリアであっても、
その後10日間発症しなければ
噛まれたり、ひっかかれた人は100%安全と言われています。
そのために設けられた10日間のモニター。
もし対象が野生動物だったり、逃げたりして、
モニターが不可能な場合はワクチン接種を短期間で計5回。
これがとても高額なのと後遺症などのリスクも懸念されるので、
アニマルコントロールとしても
「モニターできるならモニターしてください」って言うことでした。
近年、猫から狂犬病に感染した人はいないし、
まず猫からの感染は考えられないのですが、
「1年に数件は猫の狂犬病が報告されるエリアなので、
安全を確定するためのモニターです」と、
モニターかリスクのあるワクチン接種の2択を迫られました。
この時、ウチは引っかいた猫をトラップで保護していたので、
10日間のモニターを迷わず選びました。
でも活動に関わる猫レスキューの代表と2人の給餌ボラさんが、
何故かアニマルコントロールがこの猫を殺すって思い込んでしまって、
この後、嘘をついてウチから猫を取り上げ、去勢し、
元の場所に戻そうとしちゃったんですよね。ほんまかーー!
(アニマルコントロールに何度も確認しましたが、
狂犬病でもない猫を殺処分することは違法で絶対にしないそうです)
嘘がわかって、猫がすでに病院にいると聞いた時は本当にびっくりしました!
でもレスキューも猫を病院に連れてったのは良いけど、
その後、ダウンタイムで猫を預かってくれるフォスターも見つからず、
ウチとトラップパートナー以外は捕獲場所を知らなかったので、
猫を元の場所にも返せなかったんですよね。
・・・・・あまりにも計画性のない。
で結局、翌日になってウチが猫を病院に引き取りに行き、
その後、無事に10日間モニターすることができました!!
(余談ですがこの10日間は、
アニマルコントロールと保健所から毎日電話があり、
体温と体調、猫の様子を細かくレポートしました)




10日後も元の場所には返さず、ただいま家猫トレーニング中。
危険な場所でボランティアをするのは自己責任やし、
何かあった時にレスキューや他の人に頼ろうなんて思ったことないけど、
まさか自分の安全策をレスキュー団体に阻止されるなんて。
猫を殺されたくない気持ちはわかるけど、思ってもみませんでした。
ほかのボランティアさん達も
「アニマルコントロールは野良猫を殺さないよ、モニターさせようよ」
って説得してくれたんですが、最後は3人とも携帯切って音信不通。
この猫レスキューには8年所属していて、
代表のどんな時も猫を一番に守る姿勢に感銘を受けたこともたくさんあるんですが、
今回の件でどうしてもボランティアへの配慮が欠けているように思えてしまい、
不信感が芽生えてしまったんですよね。
それですごく悩んだんですが、この団体に在籍して、
あのエリアで活動は続けられないなと感じるようになりました。
もしまた危険にさらされるような事があったら、
それこそ命に関わるような場所やし、気持ちよく活動もできないし。
結果として、この猫レスキューを離れることにしました。
(いきさつを知っているパートナーもその後、やめてしまいました)



どれだけこの活動で心が洗われていたか、
やめてからわかりました。猫たちありがとう☆
去年は長くボランティアしていた犬レスキューが解散し、
今年は自分から猫レスキューをやめるなんて、想像してもいませんでした。
給餌のエリアには何年も見てきた顔なじみの猫たちや
協力的な住人の方もいたし、時々寂しくなるときもあります。
それに猫の管理を通じてこのエリアの治安の改善に関わることが
自分のライフワークになるのかなって、なんとなく思っていたので
気持ちも、目標も、ぽかーんとしてしまいましたね。
でもこれも節目と言うか、移行期間の静けさなんかなーって。
それに給餌やトラップに費やしてた時間をこれからは、
年取ってきたひなたと一緒にいれるし☆
今はまだ家にフォスター猫がいますが、
この子らがお家を見つけたら猫レスキューは一旦お休みですかね。
また時期が来たら
違う形で猫たちをサポートできればと思います。

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