アメリカのシェルターレポート、その1(動物収容施設/保健所)
- 2011-02/25 (Fri)
- USA動物事情
【追記】
・・・元記事・・・
旧ブログからの転写ですー☆
アメリカのシェルター(保健所)には、
日本と同じように殺処分を行うシェルターと
譲渡を中心とした殺処分をなるべく行わない
ローキルシェルターの二種類があります。
※日本ではアメリカは殺処分を全く行わないノーキルが
たくさんあるように思われている節がありますが、
完全に殺処分をしていない施設は
アメリカでも数えるほどしかありません。
またアニマルポリスも
全米で数か所の都市にしかありません。
・・・・・・・
キラーシェルターはアニマルコントロールと呼ばれる
州立の機関であることが多く、
動物の収容以外にも
野生動物の死骸の駆除や
動物の障害事件、苦情などを受け付けています。
キラーシェルターに連れてこられる
動物たちの事情は様々で
迷子になった子、虐待から保護された動物、
飼い主の持ち込み、
通報など様々なケースが挙げれます。
ノー&ローキラーシェルに比べハイキラーは
古くて殺伐としている雰囲気で、
薄暗い檻には犬や猫が収容されていて、
いつも強い消毒液の臭いがします。

その雰囲気が苦手でいつも足を運ぶと
どんよりした気分で帰ることになるんですが、
他州のシェルターでボランティアをしていた知人曰く、
ボルチモアのキラーシェルは
比較的状態が良いほうで、
他州のハイキラーは屋根がなく、
ひとつの檻に複数の犬を収容し、
雨風に野ざらしになってるところも多いそうです


キラーシェルターでは、
動物たちに提供できる檻が限られているので、
収容された動物たちは
すぐに殺処分の待機状態になります。

ガス処置機
アメリカでは、
「ガスによる安楽死は動物に苦痛を与える」
と近年減少傾向にありますが、
収容数&処分数の多いキラーシェルターでは
依然ガスによる殺処分がメジャーです


(アメリカのアニマルレスキュー事情は
場所や自治体によって状況が様々で、
収容動物はすべて殺処分を前提。
譲渡に力を入れていないシェルターや
&収容中に餌も与えない施設も多くあると聞きます。
以下、ボルチモアでのレポートになります)
比較的アニマルレスキューが進んでるボルチモアでは、
ハイキラーシェルターのスタッフや
常駐のボランティアが、
動物に適性検査を受けさせた後、
(攻撃性や病気、癖など)
地元のノー&ローキラーシェルターや
アニマルレスキューグループ(愛護団体)と
連絡を取り合い、
殺処分の前に
ローキラーシェルターや
レスキューが抱える一時預かりの家庭(フォスターホーム)に
保護されることが多いです


MDSPCAの移送用バン。
イベントの時には収容動物の展示カーに早変わりします!
また直接シェルターに動物を探しに来た人にも、
犬の性格や犬種の特徴などを説明したり、
譲渡後も相談の窓口が設けられています


ボルチモアのキラーシェルターのスタッフは
みんな動物が大好きで、
どうにかすべての動物を生かそうと、
様々な努力がされています

それでも収容数に檻の数が追いつかなかったり、
人の扱い間違いで矯正できない習性をもった子は
自分たちの手で殺処分しなければなりません。
「せめて彼らの最後の時くらいは人のそばで」
キラーシェルターのスタッフは涙を浮かべて言います。
毎年、アメリカでは6~800万匹の動物が
ハイキラーシェルに収容される中で、
約半数が新しい家に譲渡されています。
(日本は収容される動物はアメリカの1/20ですが
殺処分率は96%です)
狂犬病の発生国でもあるアメリカも
数十年前までは日本と同じ、
殺処分ありきのシェルターがメインでした。
でもまだまだ、死んでる。

アメリカの動物事情も、
まだまだ、まだまだ!!
次回はローキルシェルターに続きます~☆
「おまけ」
日本では個人情報だうんぬんかんうんで、
保健所の収容動物の情報がなかなか公開されませんが、
アメリカでは全米のシェルターを網羅できるサイトが
たくさんあります。
●ボルチモアのキラーシェルター
Baltimore Animal Control
●シェルターにいる動物をネットで探す
Pet Harbor
●ハイキラーシェルターにいる犬をネットで探す
Dogs in Danger
●シェルターやレスキューからあらゆる動物をネットで探す
Pet Finder
The save the pet show
PETS911
過去記事の写真が消えてしまいました。
SUNSHINESMILEで作成したビデオを貼っておきます。
念のため写真のない元記事も残しておきます。
(2020年7月)念のため写真のない元記事も残しておきます。
・・・元記事・・・
旧ブログからの転写ですー☆
アメリカのシェルター(保健所)には、
日本と同じように殺処分を行うシェルターと
譲渡を中心とした殺処分をなるべく行わない
ローキルシェルターの二種類があります。
※日本ではアメリカは殺処分を全く行わないノーキルが
たくさんあるように思われている節がありますが、
完全に殺処分をしていない施設は
アメリカでも数えるほどしかありません。
またアニマルポリスも
全米で数か所の都市にしかありません。
・・・・・・・
キラーシェルターはアニマルコントロールと呼ばれる
州立の機関であることが多く、
動物の収容以外にも
野生動物の死骸の駆除や
動物の障害事件、苦情などを受け付けています。
キラーシェルターに連れてこられる
動物たちの事情は様々で
迷子になった子、虐待から保護された動物、
飼い主の持ち込み、
通報など様々なケースが挙げれます。
ノー&ローキラーシェルに比べハイキラーは
古くて殺伐としている雰囲気で、
薄暗い檻には犬や猫が収容されていて、
いつも強い消毒液の臭いがします。

その雰囲気が苦手でいつも足を運ぶと
どんよりした気分で帰ることになるんですが、
他州のシェルターでボランティアをしていた知人曰く、
ボルチモアのキラーシェルは
比較的状態が良いほうで、
他州のハイキラーは屋根がなく、
ひとつの檻に複数の犬を収容し、
雨風に野ざらしになってるところも多いそうです



キラーシェルターでは、
動物たちに提供できる檻が限られているので、
収容された動物たちは
すぐに殺処分の待機状態になります。



「ガスによる安楽死は動物に苦痛を与える」
と近年減少傾向にありますが、
収容数&処分数の多いキラーシェルターでは
依然ガスによる殺処分がメジャーです



(アメリカのアニマルレスキュー事情は
場所や自治体によって状況が様々で、
収容動物はすべて殺処分を前提。
譲渡に力を入れていないシェルターや
&収容中に餌も与えない施設も多くあると聞きます。
以下、ボルチモアでのレポートになります)
比較的アニマルレスキューが進んでるボルチモアでは、
ハイキラーシェルターのスタッフや
常駐のボランティアが、
動物に適性検査を受けさせた後、
(攻撃性や病気、癖など)
地元のノー&ローキラーシェルターや
アニマルレスキューグループ(愛護団体)と
連絡を取り合い、
殺処分の前に
ローキラーシェルターや
レスキューが抱える一時預かりの家庭(フォスターホーム)に
保護されることが多いです




イベントの時には収容動物の展示カーに早変わりします!
また直接シェルターに動物を探しに来た人にも、
犬の性格や犬種の特徴などを説明したり、
譲渡後も相談の窓口が設けられています



ボルチモアのキラーシェルターのスタッフは
みんな動物が大好きで、
どうにかすべての動物を生かそうと、
様々な努力がされています


それでも収容数に檻の数が追いつかなかったり、
人の扱い間違いで矯正できない習性をもった子は
自分たちの手で殺処分しなければなりません。
「せめて彼らの最後の時くらいは人のそばで」
キラーシェルターのスタッフは涙を浮かべて言います。
毎年、アメリカでは6~800万匹の動物が
ハイキラーシェルに収容される中で、
約半数が新しい家に譲渡されています。
(日本は収容される動物はアメリカの1/20ですが
殺処分率は96%です)
狂犬病の発生国でもあるアメリカも
数十年前までは日本と同じ、
殺処分ありきのシェルターがメインでした。
でもまだまだ、死んでる。

アメリカの動物事情も、
まだまだ、まだまだ!!
次回はローキルシェルターに続きます~☆
「おまけ」
日本では個人情報だうんぬんかんうんで、
保健所の収容動物の情報がなかなか公開されませんが、
アメリカでは全米のシェルターを網羅できるサイトが
たくさんあります。
●ボルチモアのキラーシェルター
Baltimore Animal Control
●シェルターにいる動物をネットで探す
Pet Harbor
●ハイキラーシェルターにいる犬をネットで探す
Dogs in Danger
●シェルターやレスキューからあらゆる動物をネットで探す
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