法律と言う共通語
- 2016-11/12 (Sat)
- USA動物事情
先週の日曜日でDAYLIGHT SAVING TIME(サマータイム)が終わり、
朝早く明るくなるのは嬉しいんですが、
その分夕暮れも早く、日々近づく冬を感じています。
さてさて、
今日は前回のブログの内容を受けてのお話しになります。
ウチの住む州や市には、
いろいろと動物愛語法や飼育に関連した決まり、法律があります。
動物虐待の防止や適正飼育を目的とした細かな法律の多くは
数字で明確に表記されている場合が多いです、例えば・・・。
・生後8週より若い犬猫の販売や譲渡の禁止
・リードの長さは6フィートまで
・外で飼育する時は10フィートより長いリードでつなぐ
・35F以下の温度の時は外で飼育してはいけない
・一般家庭で飼育できる犬の頭数は3匹まで
これは動物レスキューに限った話ではないんですが、
住んでみるとアメリカって結構法律に縛られてるんやなって、いろんな場面で感じます。
「アメリカは自己責任の国」は的を得てるなって思うけど、
「アメリカは自由の国」って結構イメージ先行かも。
法律の縛りが「面倒やなー」って思うこともあるんですが、
動物愛護法がきちんと制定されていない他州で動物レスキューを始めるようになってから、
「この法律のおかげで犬猫たちは守られているのか!」と実感することが増えました。
普段レスキューしている動物愛護法が甘々な地域と比べると、
・犬猫を自分の敷地以外で飼育することが認められていないので
野良や放浪して迷子になる犬猫が格段に少ない。
・動物を捨てること、処分することが認められていないので
「高速に捨てられる」とか「川に投げられる」「焼かれる」と言う
むごい方法で放棄をされる犬猫が格段に少ない。
・犬猫の生態展示販売が禁止されているので
パピーミルやバックヤードブリーダーが格段に少ない。
などの利点が挙げられます。
モチロン、法律をすり抜けて悪いことや
犬猫に心無いことをする人はいますよ、闘犬も盛んな地域ですし。

※闘犬に関連した記事→この記事からいろいろ見れます
それでもやっぱり、ほかの動物愛護ランキング下位の州に比べると
格段に動物たちの扱いは恵まれているように思います。
そしてなぜか動物愛護の法律が確立されていればいるほど、
シェルターに収容される動物の数は少なく、譲渡率が高いと言う、
動物福祉や動物の扱いに対する民度も自然と高いような気がします。

ウチに来た多くの犬が他州で適正に飼育されていませんでした。
エモは重いチェーンを付け雪の中、
餌や水もなく外飼育されていました。
それに法律というガイドラインがあると、交渉しやすいです。
たとえば飼い主さんとの話し合いの時など、
ヒートアップしてくるとどうしても語学力で負けてしまいそうになるんです。
アジア人ってだけでしょっぱなから不当な態度で接してくる人も少なくないんですが、
そんな時でも最終手段として、
「この気温で外飼育は法律違反ですよ」
「動物病院に連れて行かないのは愛護法に触れますよ」
「ノーリードは違法ですよ」
って法律にのっとった話をすると相手は何も言えない。
特に数字できちんと規制されている法律は
目で見える、視覚的に相手に証明することができるので、
言葉の壁があるウチにはとっても便利!
実際には法律とか決定的な発言をすると
かんしゃくを起こされたり、罵倒されたりすることも結構あるんですが、、
負ける気が全然しない、動物の不利になる交渉には絶対ならない。
法律という後押しが冷静さを保ってくれるおかげか、
相手の立場を思いやったり、
言い分を聞く余裕を作ってくれるんですよね。
動物の扱いって本当に人それぞれ、良し悪しだけじゃない気がするんです。
そんな価値観が違う人同士が意思疎通を図ろうとする時、
法律は共通語になってくれるように思います。
とは言っても、この州では動物愛護法に触れる行為を
容認している他州ではその共通語も使えないので、結局はハート。
飼い主さんの意識を忍耐と愛情で一緒に上げてかないといけないんですよね。
そうして民度が少しずつ上がってけば、法改正に繋がるのかなと思います。
このブログではずっと動物福祉の向上には
情報を増やすこと、民度をあげることを取り上げてきましたが、
実際の現場では法律もすごく大事。
TNRが違法な場所や
ピットブルが法的に殺処分になる州など、
活動中には法律と対立することもありますが、
動物を救う時、事がスムーズに運ぶのを助けてくれることもあります。
また次回に続きまーす!!
朝早く明るくなるのは嬉しいんですが、
その分夕暮れも早く、日々近づく冬を感じています。
さてさて、
今日は前回のブログの内容を受けてのお話しになります。
ウチの住む州や市には、
いろいろと動物愛語法や飼育に関連した決まり、法律があります。
動物虐待の防止や適正飼育を目的とした細かな法律の多くは
数字で明確に表記されている場合が多いです、例えば・・・。
・生後8週より若い犬猫の販売や譲渡の禁止
・リードの長さは6フィートまで
・外で飼育する時は10フィートより長いリードでつなぐ
・35F以下の温度の時は外で飼育してはいけない
・一般家庭で飼育できる犬の頭数は3匹まで
これは動物レスキューに限った話ではないんですが、
住んでみるとアメリカって結構法律に縛られてるんやなって、いろんな場面で感じます。
「アメリカは自己責任の国」は的を得てるなって思うけど、
「アメリカは自由の国」って結構イメージ先行かも。
法律の縛りが「面倒やなー」って思うこともあるんですが、
動物愛護法がきちんと制定されていない他州で動物レスキューを始めるようになってから、
「この法律のおかげで犬猫たちは守られているのか!」と実感することが増えました。
普段レスキューしている動物愛護法が甘々な地域と比べると、
・犬猫を自分の敷地以外で飼育することが認められていないので
野良や放浪して迷子になる犬猫が格段に少ない。
・動物を捨てること、処分することが認められていないので
「高速に捨てられる」とか「川に投げられる」「焼かれる」と言う
むごい方法で放棄をされる犬猫が格段に少ない。
・犬猫の生態展示販売が禁止されているので
パピーミルやバックヤードブリーダーが格段に少ない。
などの利点が挙げられます。
モチロン、法律をすり抜けて悪いことや
犬猫に心無いことをする人はいますよ、闘犬も盛んな地域ですし。

※闘犬に関連した記事→この記事からいろいろ見れます
それでもやっぱり、ほかの動物愛護ランキング下位の州に比べると
格段に動物たちの扱いは恵まれているように思います。
そしてなぜか動物愛護の法律が確立されていればいるほど、
シェルターに収容される動物の数は少なく、譲渡率が高いと言う、
動物福祉や動物の扱いに対する民度も自然と高いような気がします。




餌や水もなく外飼育されていました。
それに法律というガイドラインがあると、交渉しやすいです。
たとえば飼い主さんとの話し合いの時など、
ヒートアップしてくるとどうしても語学力で負けてしまいそうになるんです。
アジア人ってだけでしょっぱなから不当な態度で接してくる人も少なくないんですが、
そんな時でも最終手段として、
「この気温で外飼育は法律違反ですよ」
「動物病院に連れて行かないのは愛護法に触れますよ」
「ノーリードは違法ですよ」
って法律にのっとった話をすると相手は何も言えない。
特に数字できちんと規制されている法律は
目で見える、視覚的に相手に証明することができるので、
言葉の壁があるウチにはとっても便利!
実際には法律とか決定的な発言をすると
かんしゃくを起こされたり、罵倒されたりすることも結構あるんですが、、
負ける気が全然しない、動物の不利になる交渉には絶対ならない。
法律という後押しが冷静さを保ってくれるおかげか、
相手の立場を思いやったり、
言い分を聞く余裕を作ってくれるんですよね。
動物の扱いって本当に人それぞれ、良し悪しだけじゃない気がするんです。
そんな価値観が違う人同士が意思疎通を図ろうとする時、
法律は共通語になってくれるように思います。
とは言っても、この州では動物愛護法に触れる行為を
容認している他州ではその共通語も使えないので、結局はハート。
飼い主さんの意識を忍耐と愛情で一緒に上げてかないといけないんですよね。
そうして民度が少しずつ上がってけば、法改正に繋がるのかなと思います。
このブログではずっと動物福祉の向上には
情報を増やすこと、民度をあげることを取り上げてきましたが、
実際の現場では法律もすごく大事。
TNRが違法な場所や
ピットブルが法的に殺処分になる州など、
活動中には法律と対立することもありますが、
動物を救う時、事がスムーズに運ぶのを助けてくれることもあります。
また次回に続きまーす!!
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