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悪徳! ビジネスレスキューとは

はーい、東海岸は今シーズン初めての本気の積雪!

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GA州から来たドビーは雪はあまり好きではない様子^^;

さてさて今日は”ビジネスレスキュー”と呼ばれる団体について
書いてみたいと思います。

ビジネス(アニマル)レスキューとは、
いっこも動物を救う活動をしていないのに、
活動資金と称して寄付や募金を集めるレスキュー団体のことです。

最近ではSNSの普及のおかげで、
悪徳なレスキュー団体やトラブルも見つけやすくなりましたが
かわりにそう言うツールを利用した、ビジネスレスキューも増えました。

ビジネスレスキューの王道の手口としては、
さもレスキュー活動をしているような
写真や動画をSNS上にUPして寄付を募っています。

例えば、ほかの団体の活動写真を加工&借用して寄付を募ったり、
活動はしないのに、写真を撮るためだけに現場に足を運んだり。
(巧みな表現で自分達がレスキューしたと言う直接的な表現はしてないけど、
一見読んだだけでは自分達が活動したようにも取れる文章を書いています)

あるビジネスレスキューは
きちんと活動していた団体を譲り受け、
実際の活動はしないでSNS上でだけ
過去の活動ばかりをサクセスストーリーとして紹介し、
支援金を募ったりしています。

ウチが知っているビジネスレスキューの中には、
実際の活動もするにはしているんですが、
その活動内容が知人が飼えなくなったペットに新しい家を探しをしているだけで、
フォスターボランティアを抱えているわけでも、
食事や医療費を負担しているわけでもありません。

そして元の飼い主さんからは手数料をもらい、
新しい飼い主さんからも譲渡費用をもらっています。

お金を何に使ってるのかわからないけど、
それ以外にも頻繁にチャリティイベントを開催し、資金を得ています。

実はこの団体には社会的地位のある人が、
名ばかりの役員に名を連ねているのですが、
その人はレスキュー活動を全くしていないのに、
自身のビジネス用のウェブサイトにはしっかりと
「○△レスキューの役員を勤めている」と掲載されています。

このようにビジネスレスキューとはお金以外に
地位や名誉、注目を得る目的で
保護動物や活動を利用していることもあります。

それ以外にも本職はブリーダー(繁殖家)で、
繁殖に使えなくなった犬たちをレスキュー犬と称して譲渡し、
得た譲渡費用で繁殖を繰り返す悪質なビジネスレスキューもあります。
※関連記事:動物を守るための法律が

ウチは数年前、ボラをしていた団体がビジネスレスキューに
乗っ取られたことがありました。
その後、何年も前にウチにいたフォスター犬の写真を
サクセスストーリーとして紹介されていて、嫌な気持ちになりました。
※関連記事:殺処分ゼロの落とし穴

それ以来、けっこうビジネスレスキューには
厳しくなってしまいます、許すって難しいなぁ^^;

ビジネスレスキューはウェブサイトやフェイスブックからだと
きちんと活動をしているレスキュー団体さんと区別がつきにくいのですが、
ウチがビジネスレスキューかどうか判断するポイントを挙げると

1:譲渡可能な動物リストにほとんど動物がいない
2:譲渡可能な動物リストに変動がない
3:災害など人の注目が集まる時以外に活動をしていない
4:無料で使える犬猫の写真などを利用していて、実際の活動写真がない
5:アメリカなら501CとかNPOとしての登録をきちんとしているか
6:寄せられた寄付の金額や使い道を公開しているかどうか

ほかにも掲載されている写真や動画で判断できることもあります。
たとえば「TNRを精力的にしています」って書いてるわりに
写真に掲載されている猫のトラップ(捕獲機)がやたらピカピカで、
トラップも絶対に仕掛けないような場所に置いて撮影されていたので
「なんか不自然やなぁ」って思ってたら
後々、ビジネスレスキューとしてバッシングされていたレスキューもありました。

あと「海外の有名な動物愛護団体と一緒に活動をしてる」とか、
支援者に有名人の名前を掲載しているなど、
”さも”なことを書いている団体さんも、
今はググれば事実かどうか判断できますからね。

なんか引っかかるところがあるなら、
公開されている住所や個人名をググると
何か情報が拾えるかも知れません。

本来、寄付や支援って
保護動物との距離が近くなるすごく楽しいことなのに、
ビジネスレスキューに利用されて、
人々が寄付や支援から遠のいていくのはすごく残念です。

今日掲載したビジネスレスキューはほんの一例で、
ウチもビジネスレスキューに関しては思うところがありますが、
ここに実名で書かないのは
やはり制裁は人が人にするものではないと思っているからで、
でもいつか動物の神様が彼らに
猫パンチと猫キックをお見舞いしてくれると信じています。
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プロフィール

Dear Paws

Author:Dear Paws
ライター&イエーな主婦&大学生
米国メリーランド州ボルチモア在住。シェルター(保健所)収容動物の引き取り&スラム街でのTNR(地域猫)活動など、アメリカで犬猫レスキュー活動中☆HSUS認定のEMERGENCY ANIMAL SHELTERING TRAINING(災害時動物支援&救援トレーニング)修了(2009年)。米国動物福祉NPO団体「Sunshine Smile」創立(2010年)。メリーランド神奈川県姉妹州委員会動物福祉コミッティ委員長(2013年)。記事や写真の転写&転載はお断りしています。リンクはフリーです☆

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ひなた

名:ひなた(犬)女の子.享年15-18歳
シェパード&チャウなどイロイロMIX。
08年、WV州で保護され我が家にやってきた野良ワン。食べる時以外はほとんど座布団化してる究極の寝犬。見た目のわりに気が小さく、生後3か月のフォスター猫にも先住犬のポジションを奪われる。モーレツな肉球臭を発生中! 2018年8月逝去。

きんぎょ

名:きんぎょ(猫)女の子。推定11歳
キジトラ猫.08年11月、地域猫から我が家のネコに。納豆、こんにゃく、海草、蕎麦etc. が好きなベジタリアン猫で、洗面台で洗顔したり、二足立ちや「お座り」と不思議な技を次々と披露。 なかなかの猫格者(人格者)で、フォスター動物が一番信頼する存在。でもフォスター犬に襲われて以来、犬に対して攻撃的な態度を 見せることも。

KAYA

名:KAYA(犬)女の子。享年13歳
ラブ&シェパMIX.13年8月より最長記録で預かっているフォスター犬。飼育放棄で我が家へ来て、20キロ近いダイエットに成功。持病のほかに、人に慣れない、ほかの犬を襲うなど紆余曲折ありましたが、すっかり家族の一員。家族への愛情が誰よりも強い、優しい子。2015年10月、脾臓癌で急逝。

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名:SOBORO(猫)女の子。推定5歳
サビ猫.15年09月、甘えん坊ですが反射で強く噛むため、なかなか良縁に恵まれず、地域猫&フォスター猫から我が家のネコに。でもどんな苦境でもシャーしない、ご機嫌ニャンコ。おめめがいつでもキラキラ~☆

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