闘犬ー動物愛護先進国アメリカの深刻な問題
- 2011-02/25 (Fri)
- USA動物事情
【追記】過去記事の写真が消えてしまいました。
SUNSHINESMILEで作成した闘犬のビデオを貼っておきます。
念のため元記事も残しておきます。
(2020年7月)
・ ・ ・ ・ ・
こんにちはー☆
数回にわたり、
アメリカのシェルターやレスキューなどのレポを
加筆も加え旧ブログから転写してきましたー☆
今日からそんな動物愛護先進国アメリカが抱える、
深刻な動物問題をUPしたいと思います。

(もざいくついてます)
・・・・・・・
「動物賭博・闘犬」
アメリカではファイティングドッグを使った
(ピットブル・ロットワイラーなど)
DOG FIGHT(闘犬)が盛んです



【関連記事】ピットブルと言うワンコ
http://dearpaws.blog.fc2.com/blog-entry-435.html
もちろん、動物保護法が進んでいるアメリカでは
全米を通じて闘犬は違法





闘犬の情報提供を求めるポスター。
闘犬の情報には懸賞金がついています。
しかし大きなお金が動き、
なおかつ自宅の地下室や倉庫など
手軽に始められるギャンブルとして、
アメリカでは根強い人気があり、


ドッグファイトとして犬を育てる時、
飼い主は犬を狭いゲージに閉じ込め、
棒やバットでゲージを叩いて犬を脅かしたり、
口をガムテープで巻いたり体をチェーンで固定して自由を奪います。
こうして犬を精神的に追い込み、
一触即発の状態にしておくことで、
試合の時になると瞬時に相手の犬を襲えるようにしておきます






また人間が利用する
トレッドミルやダンベルを用いて
犬に限界を超えたトレーニングを強いるため、
トレーニング中に死んでしまう犬もたくさんいます。




闘犬で利用される犬は
勝てばチャンピオン犬や種犬として生かされますが、
チャンピオン犬の試合は人気があり、
必然的に試合の数が多くなって、
体中にけがを負ったり、
歯や顎、耳や尻尾や腕を失っていきます。

そしてチャンピオン犬であっても
なるべくお金をかけずに飼育されるため、
最終的には病気やけがで、
また老いて使い物にならなくなれば、
負けた犬と同じように、
撲殺や焼却と言う無残な殺され方をしてしまいます。
そして運よく闘犬の現場から救出されたとしても、
闘犬の、特にピットブルの運命は悲惨です。
ピットブルは一度刷り込んだしつけや記憶を
すり替えしにくい傾向が強いと言われていて、
一度犬を噛んだ犬はその習慣をリカバリーしにくいと言われています。
また闘犬や番犬として作られたピットブルは
どの犬よりも闘争心(防衛本能)も身体能力、破壊力も強く、
特に顎の力は絶大で、
噛みつくと離れにくい骨格をしているため、
万が一、噛んでしまうと他の犬よりも致命的な傷を負わしてしまい、
時には一撃で相手の命を奪うこともできる力を持っています。
そのような本質から
多くの州でピットブルの第3者への譲渡や
飼育そのものが、
闘犬でなくても法律で認められておらず、
収容された闘犬は攻撃性のあるなしに関わらず、
即刻で殺処分されるケースがほとんどです。


ピットブルはきちんと育てれば
とても忠実心&忍耐強く、
他の生き物に対してもROYALで
子供の遊び相手としても最適な犬種です。
結局のところ闘犬として育てられた子には
闘犬として死んでいくか、
シェルターで殺されるかの
どちらかの選択しかないのが現状です。




ピットブルの譲渡を禁止している州から
禁止されていないボルチモアのシェルターに移送され、
けがの治療後、新しいお家を見つけました☆
また闘犬の犠牲になるのは
ピットブルなどの
限られた犬種だけではありません。
闘犬試合

ファイトドッグを興奮させるために、
Bait dog(ベイトドッグ)と呼ばれる
(Baitは釣りに使う生き餌の意味)
小型犬や猫を獲物としてリングに放り込み、
ファイトドッグ同士がコーフンして
獲物の取り合い=戦うように
利用されています。




恐怖のトラウマからか
震えが収まるのに2週間以上かかりました。
この小型犬や猫の多くは
一般家庭から盗まれたり、
また最悪の場合は譲渡費用の安い、
シェルターなどから譲渡されると聞きます。
また闘犬になるピっトブルの子犬も
シェルターから譲渡されたり、
個人ブリーダーとの間で売買が盛んです。
そんな訳もあり、
レスキューやシェルターでは
厳しい譲渡条件を設け、
また個人ブリーダーを撲滅するよう、
シェルターからの譲渡を推奨しています。






人気アメフト選手を採用した闘犬反対ポスター
しかしどれだけレスキューやシェルターが頑張っても、
近年不景気の影響もあり、
以前は闘犬で得られたお金

ギャングやマフィアの資金

最近では生活費目当ての
素人ファイターも増えてきて、
闘犬試合は増加してきています



そして摘発される数だけでも、
年間おおよそ2万頭の犬が
ドッグファイトで命を落としています




ウチが思うに、
動物を使った賭博は、
ウチの出身地高知県にも土佐犬や
またスペインの闘牛etc、
歴史&文化に基づいたものもありますが、
ふるーーーい歴史にあった生贄儀式と同じように、
今後は必要のない行いになるような気がします。
ただ不景気や戦争など、
社会が、人の心がバランスを崩すと、
その不安と同じ大きさの衝撃をもつもの・・・・。
こういう衝撃の強い行為や、
血を流すほど強烈なエネルギーのものを
求める傾向が強くなるような気がします。
動物虐待なんかもね、
これと似たような原理やと思います。
そんな世の中を、人の心を柔らかくするためにも
動物との触れ合いが大事なんやろなーと思います。
実際にアメリカの刑務所の中には
刑務所の中にシェルターを設け
受刑者に犬の世話をさせて
心の更生に成功、
受刑者の再犯率を抑えています






闘犬をする人の真髄も
動物を殺して、
死んでいく動物を見て実は傷ついています。
ただ心に受けているその衝撃を
興奮=楽しいと誤認しているんやと思います。
そのことに生きている間に気づくかどうか。
気づくチャンスを与える環境があるかどうか。
動物の生死にかかわる残酷な問題がある時、
同じくらい助けが必要な人の心があります。
救いたい動物がいる時ほど、
動物を傷つける人を救わなければいけなくなります。
ウチは動物が好きなので
動物を苦しめる人を受け入れるなんてことは、
すごい難しい挑戦です。
でも動物は人に殺され傷ついても
何度も人を許して信じて生きます。
シェルターやレスキューの動物が生きようとするのは、
人を信じる気持があるからです。
その気持ちを大事に、
そして願わくばウチ自身も、
動物と同じように強く、
信じれない人を許して信じるようになりたいです。
アメリカに居る間に
闘犬問題はもっともっと勉強し、
自分自身の不安や人の恐れに
動物との共生が上手く役立てないか、
考えらればと思います☆
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