今日は不妊&去勢の日
- 2018-02/27 (Tue)
- USA動物事情
はーい、今年もSPAY DAYがやって来ました!
(不妊と去勢の日)
ちょうど先週ですかね、
引越しの時に捨てられた猫が
半年近くウロウロしているのでレスキューして欲しいと、
アパートの住人の方から依頼があり、
トラップ片手に足を運んだら猫が8匹に増えていたって言う(汗)。
この住人の方が半年間餌やりをされていて、
アパートの管理会社がいい顔をしておらず、
レスキューも夜間の活動になりました。
トラップの台数も全然足りないし、
とりあえず負傷した猫だけをレスキューして帰ってきました。
現在管理会社を説得してトラップ大作戦を計画中です。
ウチも何度となく体感していますが、
猫って本当に増えるのが早い!
猫の未去勢を警告するシェルターの看板
(この看板とは統計がちょっと違いますが、
2匹のペアの猫が毎年8頭子どもを産むと、
6年で300000になり、7年後には2百40万頭になるといわれています)
過去のSPAY DAYでは保護犬猫を中心に
不妊去勢手術の大切さを書いてきたので、
今日は家庭のペットにも共通する視点で
不妊去勢の必要性を考えていきたいと思います。
(資料:American Animal Hospital Association)
不妊去勢手術にはペットの健康維持の利点が
いくつか挙げられています。
メスの犬猫の場合は
最初の生理が来る前に不妊手術をすると、
乳腺癌が防げる可能性が高くなるといわれています。
ほかにもメスなら子宮疾患にかかる可能性もなくなり、
望まない出血や性格の変化なども防げるそうです。
去勢した犬なら前立腺の疾患にかかりにくくなり、
去勢した犬猫は精巣癌や炎症にかからなくなります。
オスの犬猫は生後6ヶ月以前に去勢してしまうと、
マーキングやアグレッシブな問題行動、徘徊が
未去勢の犬に比べて段違いに減るそうです。
アメリカの獣医さんでは大体、
メスなら生理の来る前、大体生後6ヶ月くらいでの不妊を。
オスでも生後6ヶ月くらいでの去勢を推奨していますが、
シェルターなどでは生後2~3ヶ月か、
猫なら3ポンド(約1.3キロ)で不妊去勢手術をするところもあります。
「ウチはペットに細心の注意を払っているから
不妊手術しなくても大丈夫!」
とおっしゃる飼い主さんもいらっしゃいますが、
シェルターには飼い主さんの望まない妊娠で産まれた
子犬や子猫が常時持ち込まれたり、
時には妊娠してしまったことを理由にペットを捨てる飼い主さんもいます。
シェルターや自治体で実施されている格安不妊の日。
MD州では猫同様に繁殖が懸念されるピットブルの不妊手術も
定期的に無料で実施しているシェルターがあります
手術と言うからには不妊/去勢手術にも多少なりリスクがあります。
不妊去勢手術は最終的には飼い主さんの判断になると思います。
我が家のフォスター犬の中にも妊娠を理由に捨てられた子がたくさん。
写真のマーガレットはフィラリアも陽性でした
アメリカでは毎年、
6~8百万頭の望まれない犬猫が殺処分されています。
レスキュー活動をしていると、不妊去勢手術さえしていれば
粗末に扱われなかった動物や、
死なされなかった命だったのかなと思う出来事がよくあります。
ちなみに今日はナショナルパンケーキDAYでもあります。
お昼は食事代が動物レスキューに寄付されるパンケーキ屋さんへ行き、
夜は飲食代が猫の不妊手術に寄付されるレストランに行きます。
妊娠してないのにお腹が大きくなりそうです^^;
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