大型犬を1人で運べる抱っこひも
- 2018-06/16 (Sat)
- 老犬介護ダイアリー
今月1日に我が家に来て丸10年目になったひなた。


犬同士も仲良しの友人たちと記念日
(2人ともめっちゃ背高いしストローラーが小さく見える)
去年4月に脾臓と腫瘍の全摘をして14ヶ月になりました。
まだまだ食欲旺盛で生きる気満々のひなたですが、
今月に入ってから出来ないことがいくつか増えました。
今まで丈夫だった前脚もついに弱くなり、
後ろ足を支えてやれば出来ていたお散歩ができなくなりました。
時々前脚だけで起き上るけど移動はできないし、
また老化がひとつ進んで、寝たきりのひとつ前まで来たなと。


今年ずっとお世話になっていたグルーマーさんが離職。
寝た姿勢のひなたを刈ってくれる人がいなくて、
今年のサマーカットは自宅でやりました。
前脚のせいで水を飲む時にバランスを崩して倒れ、
顔をボウルに突っ込んでおぼれることが増えるようになり、
怖がって自分で水を飲まなくなりました。


小皿で口元に近づけるかシリンジで。写真はバニラアイスクリームです。
※獣医さんから食欲が落ちないように、
人間の食べ物でもいいから好きなものをあげてといわれています。
そして先週、夫が出張で2週間ほど留守にする直前から、
自力で排尿が出来なくなりました。
夫と2人ならひなたを立たせて圧迫排尿できてたけど、
ウチ1人ではひなたを支えて膀胱を圧迫するのは無理!
(椎間板ヘルニアからの坐骨神経痛持ち)
それで寝かせたまま圧迫排尿をさせることになったんですが、
どうしてもコツがつかめず獣医さんへと習いに。


こんな風に風船を使って丁寧に教えてもらいました
でも結局この圧迫排尿をマスターするまでに1日2回、
合計7回もかかってしまいました。
通院が増えるごとに今まで使っていた介護ハーネスでも
25キロ以上あるひなたの体重が腰の負担になってきて、
3回目の通院くらいから本格的にヤバくなり、
次、ひなたを持ち上げたらウチも歩いてトイレに行けなくなるなって直感。
それで大急ぎで大型犬用のスリング(だっこ紐)を買い求めたんですが、
アメリカにないんです大型犬の抱っこ紐、こんな飼ってる人多いのに。
こー言う足が出るタイプはいくつかありました。
でもウチが欲しいのは全身を包んで運ぶタイプ
Copy right;DOG SPORT
子どもがいないウチでもスリングたくさん売ってんの知ってます。
スーパーでも、モールでも、オンラインでも!
赤ちゃんにスリング、小型犬にも、猫用もあるくらいやのに、
なんでひなたサイズの抱っこひもがないんや、アメリカ?
この国やったら25キロはまだ中型犬の範囲内ちゃうんかいな!?
一応日本語で検索したら大型犬用の担架はあったんですが、
1人では使えないし、6時間後には絶対いるしって言うことで、
不安しかない”1人ミシン部”再稼動、作ることにしました。
私は肩からひなたをぶら下げて安全に運びたいのだー!
(困った時になぜか出てくるハイテンション)
完成すると思ってなかったので
工程を写真に残してなかったのですが、
出来上がった抱っこひもはこんなカンジです。

表:布は家にあったシーツを使いました。
トラップカバーに使う予定やったので犬の抱っこ紐やのにネコ柄^^;
仕上がりサイズが約縦110cm、横90cmですかね。
肩ひもは車の荷造りに使うLashing Strapを代用しました。
(英語でWebbingって言う、リュックの肩ひもみたいな素材です)
肩ひもは1本やったのを輪っかにして表面にミシンで縫いつけ、
みどりで囲った底の部分はひなたが寝る部分なので強度を上げるため、
ひもの上から布を2枚多めに縫い付けています。

裏:ピンクの部分はフリース素材で柔らかく、少し延びます。
市販されていた担架の構造と同じように
フリース部分はポケット式でお尻と前脚を入れます。
ひなたの体型からお尻のほうを大きめにして、
布がだらんとなりやすいのでお尻がズリ落ちないないように、
ひなたを入れたらマジックテープで止めるようにしました。
そして裏面の真ん中にひなたを寝かせて、
巻き寿司の要領ですっぽりと全身を包みます。
そして肩ひもに両腕を通して持ち上げます。


正面。両肩で持ち上げ、
あとは普通の抱っこ紐と同じように両手でひなたを抱きます。
※ひなたが入っていない状態で写真を撮っています in 猫部屋
抱っこされるひなたの体勢が安定するように、
表面と裏面の生地の間にBattingと言う、
猫ベッドを作った時に使ったクッション素材を、
表裏面の布と同じサイズに切って重ね、
普通のミシンで縫えるギリギリ、3枚入れました。

掛け布団に包まっているようなカンジ。
体が中で動かないのでひなたもおとなしく抱かせてくれます。
3枚のクッション素材を表裏面の布2枚とフリースと一緒に端をグルっと縫います。
そして表に返してから、最初の写真のみどりで囲った線の上を、
フリースを縫わないように、表面と裏面の布とクッション素材を縫い合わせしました。
(こうすると中でクッション素材がヨレにくくなるので洗濯も出来ます)


クッション素材を3枚入れたおかげで
獣医さんの固い床の上でも快適そうでした。
何かあっても夫いないし、1人やし、
ウチが寝たきりになったらひなたどころか、
家にいる犬2匹と猫10匹全員が路頭に迷うやんって、
必死のパッチな気持ちだけで作ったけど、
今回はミシンの神様が助けに来てくれたと思う。
ミシン部初の超大作(大げさ)は見栄えはそこそこに、
完全ノーミスで無事に完成しました!!!!
床から持ち上げる時は腰に注意が必要ですが、
一度持ち上げてしまえば階段も楽々、
寝たきりの大型犬を一人で運ぶのが苦痛じゃなくなりました。
わははー!嬉しい!
ひなたが楽しみにしている朝のポーチへの移動も楽々☆
もともと不器用でミシンも初心者やし、
決して人様に何かを伝授するほどの腕前ではありませんが、
今回、ウチも大型犬を1人で運べる介護グッズ探しに苦労したので、
この抱っこひもの作り方が、
どこかで介護されている大型犬とその飼い主さんの参考になれば幸いです。
(素人作ですので安全性は保障しません)
「こうやって作れるよ」とか抱っこひもの改良点などの
アドバイスもいただけるととっても嬉しいです!




(2人ともめっちゃ背高いしストローラーが小さく見える)
去年4月に脾臓と腫瘍の全摘をして14ヶ月になりました。
まだまだ食欲旺盛で生きる気満々のひなたですが、
今月に入ってから出来ないことがいくつか増えました。
今まで丈夫だった前脚もついに弱くなり、
後ろ足を支えてやれば出来ていたお散歩ができなくなりました。
時々前脚だけで起き上るけど移動はできないし、
また老化がひとつ進んで、寝たきりのひとつ前まで来たなと。




寝た姿勢のひなたを刈ってくれる人がいなくて、
今年のサマーカットは自宅でやりました。
前脚のせいで水を飲む時にバランスを崩して倒れ、
顔をボウルに突っ込んでおぼれることが増えるようになり、
怖がって自分で水を飲まなくなりました。




※獣医さんから食欲が落ちないように、
人間の食べ物でもいいから好きなものをあげてといわれています。
そして先週、夫が出張で2週間ほど留守にする直前から、
自力で排尿が出来なくなりました。
夫と2人ならひなたを立たせて圧迫排尿できてたけど、
ウチ1人ではひなたを支えて膀胱を圧迫するのは無理!
(椎間板ヘルニアからの坐骨神経痛持ち)
それで寝かせたまま圧迫排尿をさせることになったんですが、
どうしてもコツがつかめず獣医さんへと習いに。




でも結局この圧迫排尿をマスターするまでに1日2回、
合計7回もかかってしまいました。
通院が増えるごとに今まで使っていた介護ハーネスでも
25キロ以上あるひなたの体重が腰の負担になってきて、
3回目の通院くらいから本格的にヤバくなり、
次、ひなたを持ち上げたらウチも歩いてトイレに行けなくなるなって直感。
それで大急ぎで大型犬用のスリング(だっこ紐)を買い求めたんですが、
アメリカにないんです大型犬の抱っこ紐、こんな飼ってる人多いのに。


でもウチが欲しいのは全身を包んで運ぶタイプ
Copy right;DOG SPORT
子どもがいないウチでもスリングたくさん売ってんの知ってます。
スーパーでも、モールでも、オンラインでも!
赤ちゃんにスリング、小型犬にも、猫用もあるくらいやのに、
なんでひなたサイズの抱っこひもがないんや、アメリカ?
この国やったら25キロはまだ中型犬の範囲内ちゃうんかいな!?
一応日本語で検索したら大型犬用の担架はあったんですが、
1人では使えないし、6時間後には絶対いるしって言うことで、
不安しかない”1人ミシン部”再稼動、作ることにしました。
私は肩からひなたをぶら下げて安全に運びたいのだー!
(困った時になぜか出てくるハイテンション)
完成すると思ってなかったので
工程を写真に残してなかったのですが、
出来上がった抱っこひもはこんなカンジです。



トラップカバーに使う予定やったので犬の抱っこ紐やのにネコ柄^^;
仕上がりサイズが約縦110cm、横90cmですかね。
肩ひもは車の荷造りに使うLashing Strapを代用しました。
(英語でWebbingって言う、リュックの肩ひもみたいな素材です)
肩ひもは1本やったのを輪っかにして表面にミシンで縫いつけ、
みどりで囲った底の部分はひなたが寝る部分なので強度を上げるため、
ひもの上から布を2枚多めに縫い付けています。



市販されていた担架の構造と同じように
フリース部分はポケット式でお尻と前脚を入れます。
ひなたの体型からお尻のほうを大きめにして、
布がだらんとなりやすいのでお尻がズリ落ちないないように、
ひなたを入れたらマジックテープで止めるようにしました。
そして裏面の真ん中にひなたを寝かせて、
巻き寿司の要領ですっぽりと全身を包みます。
そして肩ひもに両腕を通して持ち上げます。




あとは普通の抱っこ紐と同じように両手でひなたを抱きます。
※ひなたが入っていない状態で写真を撮っています in 猫部屋
抱っこされるひなたの体勢が安定するように、
表面と裏面の生地の間にBattingと言う、
猫ベッドを作った時に使ったクッション素材を、
表裏面の布と同じサイズに切って重ね、
普通のミシンで縫えるギリギリ、3枚入れました。




3枚のクッション素材を表裏面の布2枚とフリースと一緒に端をグルっと縫います。
そして表に返してから、最初の写真のみどりで囲った線の上を、
フリースを縫わないように、表面と裏面の布とクッション素材を縫い合わせしました。
(こうすると中でクッション素材がヨレにくくなるので洗濯も出来ます)




獣医さんの固い床の上でも快適そうでした。
何かあっても夫いないし、1人やし、
ウチが寝たきりになったらひなたどころか、
家にいる犬2匹と猫10匹全員が路頭に迷うやんって、
必死のパッチな気持ちだけで作ったけど、
今回はミシンの神様が助けに来てくれたと思う。
ミシン部初の超大作(大げさ)は見栄えはそこそこに、
完全ノーミスで無事に完成しました!!!!
床から持ち上げる時は腰に注意が必要ですが、
一度持ち上げてしまえば階段も楽々、
寝たきりの大型犬を一人で運ぶのが苦痛じゃなくなりました。
わははー!嬉しい!


もともと不器用でミシンも初心者やし、
決して人様に何かを伝授するほどの腕前ではありませんが、
今回、ウチも大型犬を1人で運べる介護グッズ探しに苦労したので、
この抱っこひもの作り方が、
どこかで介護されている大型犬とその飼い主さんの参考になれば幸いです。
(素人作ですので安全性は保障しません)
「こうやって作れるよ」とか抱っこひもの改良点などの
アドバイスもいただけるととっても嬉しいです!
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