保健所に収容される動物たちの事情
- 2011-02/25 (Fri)
- レスキュー活動雑記
今日も旧ブログからの転写です。
最近バタバタで、ごめんねーーーーー。
・・・以下転載記事です・・・
3月よりリニューアルOPENするMaryland SPCAは
ボルチモアで一番大きなシェルターで、
譲渡に回した動物は
何日、何年新しい飼い主さんが見つからなくても
絶対に殺処分することはありません。
ペットをMDSPCA(略)から引き取ることは
ボルチモアでは当たり前のように浸透していて
週末にもなると動物園のように人が訪れます☆
その譲渡成功率は96%!!
今日は残りの4%に目を向けたいと思います。
譲渡犬のケンネル(檻)の奥にこの扉はあります。

関係者以外立ち入り禁止
この扉をの向こうには、
譲渡用と同じようにケンネルが並んでいます。

このスペースに収容される犬は、
飼い主の持ち込み・迷子犬・負傷犬・問題を起こした犬
のいずれか。
・ ・ ・ ・
飼い主の持ち込みの場合は
人と暮らす適応能力テストをパスした場合のみ、
MDSPCAに引き取られます。
※凶暴な犬は殺処分のある保健所へ引き取られます。

飼い主の持ち込み犬
とても穏やかなラブラドールです。
こんなおとなしい犬が飼えないなんて。
すぐに新しい飼い主さんが見つかりました!
・ ・ ・ ・
迷子犬は3日間拘留。
飼い主さんが見つからないと、
適性検査を受けて譲渡に回します。

迷子犬
ティーカップサイズのテリア犬。
名札やマイクロチップがないために
飼い主さんに連絡が取れません。
慣れない環境にこわがってエサも食べません。
※この子は譲渡に回されました。
・ ・ ・ ・

凶暴性に疑いあり。注意
どのような理由で収容されたかわからないけど、
ピットブルの檻にはこの札が。

ピットブル、ロットワイラー、シェパード、チャウ、ハスキー。
メリーランド州では19の犬種に対して
厳しい取締りがあり、
経歴のわからない(迷子や捨て犬)これらの犬種は
特に厳しく適性検査を繰り返し、
また必要なら訓練を入れて譲渡に回します。
・ ・ ・ ・

この犬は噛む。
この日は2匹、犬&人を噛んだ犬が収容されてました。

とてもおとなしい賢そうなチャウチャウです。
犬を噛んだのは今回が最初で最後。
相手の犬に問題があったかもしれないのに、
州法でチャウチャウは殺処分されます。
きちんと訓練し直せばいい犬になるのに。
(この子はその後殺処分を逃れて、
チャウチャウ専門のレスキューに引き取られたそうです)
MDSPCAの殺処分は
二酸化炭素によるガス殺ではなくて、
麻酔で眠るように亡くなる痛みや苦しみのない安楽死です。
この場合、
動物たちは獣医さんの腕の中で亡くなるのですが、
噛んだ経歴のある犬などは、
獣医さんがリスクを負うことになるので、
機械によるガス殺処置のできる
州営のハイキラーシェルターに搬送されるそうです。

事件を起こした犬はパトカーで搬送。
・ ・ ・ ・
負傷した収容動物もここで運命が分かれます。

この子はダルメシアンの純血で、
車に衝突して右目が飛び出してしまいました。
「医療費が高い!」
と飼い主さんが持ち込んだようです。
昨日まで家族の一員やったのに、なんで??
老齢の動物や医療費がかかるペットを
保健所に持ち込む飼い主さんは少なくありません。
命の終わる時に、
怪我や病気で苦しい時に、
一番飼い主さんにそばにいて欲しい時に
捨てられるペットたち。
保健所に収容される動物の背景には、
必ず人の都合と身勝手さがあります。
アメリカは不景気の影響で
保健所に収容される動物が増えました。
それでも半数の動物は
譲渡され新しい暮らしを見つけています。
日本では、
収容動物の90%以上が殺処分されてます。
いくら法律を変えても、
他人を変えようと必死になって、
たとえ人が豊かになっても
それでは足りない気がします。
ほんのちょっと利他的に生きること。
収容動物の目に写る自分を見て
人に欠けてるその部分を自分の中に痛感する今日この頃です。
最近バタバタで、ごめんねーーーーー。
・・・以下転載記事です・・・
3月よりリニューアルOPENするMaryland SPCAは
ボルチモアで一番大きなシェルターで、
譲渡に回した動物は
何日、何年新しい飼い主さんが見つからなくても
絶対に殺処分することはありません。
ペットをMDSPCA(略)から引き取ることは
ボルチモアでは当たり前のように浸透していて
週末にもなると動物園のように人が訪れます☆
その譲渡成功率は96%!!
今日は残りの4%に目を向けたいと思います。
譲渡犬のケンネル(檻)の奥にこの扉はあります。


この扉をの向こうには、
譲渡用と同じようにケンネルが並んでいます。

このスペースに収容される犬は、
飼い主の持ち込み・迷子犬・負傷犬・問題を起こした犬
のいずれか。
・ ・ ・ ・
飼い主の持ち込みの場合は
人と暮らす適応能力テストをパスした場合のみ、
MDSPCAに引き取られます。
※凶暴な犬は殺処分のある保健所へ引き取られます。


とても穏やかなラブラドールです。
こんなおとなしい犬が飼えないなんて。
すぐに新しい飼い主さんが見つかりました!
・ ・ ・ ・
迷子犬は3日間拘留。
飼い主さんが見つからないと、
適性検査を受けて譲渡に回します。


ティーカップサイズのテリア犬。
名札やマイクロチップがないために
飼い主さんに連絡が取れません。
慣れない環境にこわがってエサも食べません。
※この子は譲渡に回されました。
・ ・ ・ ・


どのような理由で収容されたかわからないけど、
ピットブルの檻にはこの札が。

ピットブル、ロットワイラー、シェパード、チャウ、ハスキー。
メリーランド州では19の犬種に対して
厳しい取締りがあり、
経歴のわからない(迷子や捨て犬)これらの犬種は
特に厳しく適性検査を繰り返し、
また必要なら訓練を入れて譲渡に回します。
・ ・ ・ ・


この日は2匹、犬&人を噛んだ犬が収容されてました。

とてもおとなしい賢そうなチャウチャウです。
犬を噛んだのは今回が最初で最後。
相手の犬に問題があったかもしれないのに、
州法でチャウチャウは殺処分されます。
きちんと訓練し直せばいい犬になるのに。
(この子はその後殺処分を逃れて、
チャウチャウ専門のレスキューに引き取られたそうです)
MDSPCAの殺処分は
二酸化炭素によるガス殺ではなくて、
麻酔で眠るように亡くなる痛みや苦しみのない安楽死です。
この場合、
動物たちは獣医さんの腕の中で亡くなるのですが、
噛んだ経歴のある犬などは、
獣医さんがリスクを負うことになるので、
機械によるガス殺処置のできる
州営のハイキラーシェルターに搬送されるそうです。


・ ・ ・ ・
負傷した収容動物もここで運命が分かれます。

この子はダルメシアンの純血で、
車に衝突して右目が飛び出してしまいました。
「医療費が高い!」
と飼い主さんが持ち込んだようです。
昨日まで家族の一員やったのに、なんで??
老齢の動物や医療費がかかるペットを
保健所に持ち込む飼い主さんは少なくありません。
命の終わる時に、
怪我や病気で苦しい時に、
一番飼い主さんにそばにいて欲しい時に
捨てられるペットたち。
保健所に収容される動物の背景には、
必ず人の都合と身勝手さがあります。
アメリカは不景気の影響で
保健所に収容される動物が増えました。
それでも半数の動物は
譲渡され新しい暮らしを見つけています。
日本では、
収容動物の90%以上が殺処分されてます。
いくら法律を変えても、
他人を変えようと必死になって、
たとえ人が豊かになっても
それでは足りない気がします。
ほんのちょっと利他的に生きること。
収容動物の目に写る自分を見て
人に欠けてるその部分を自分の中に痛感する今日この頃です。
- 関連記事
-
- 日本で勉強会を開催しますー (2011/09/07)
- 犬に続き猫も、パルボ発生してます (2011/07/11)
- 保健所に収容される動物たちの事情 (2011/02/25)
スポンサーサイト
- none
- ジャンル : 日記